築20年の中古住宅リフォームで何年住める?マンション・戸建てそれぞれ解説
築20年前後の中古住宅リフォームは費用を抑えられる点が魅力的ですが、何年間住めるのかを心配する方も多いです。
しかし、築20年前後の中古住宅でもリフォームを施すことで長く快適に暮らすことができます。築20年台の中古住宅は新耐震基準を満たしているため、安全性のリスクが少なく、しっかり手を入れれば問題ないことが多いです。
そこで本記事では、築20年の中古住宅の魅力やリフォームで何年間住めるのかを解説いたします。
また本記事では、築20年の中古住宅に必要なリフォームの内容や費用相場についても詳しく解説しています。
理想の暮らしを手に入れるためのヒントが詰まっていますので、ぜひご一読ください。
- 築20年の中古住宅は、新耐震基準に適合し、物件の状態と価格のバランスが良く狙い目です。
- 築20年の中古一戸建てはリフォームで20〜30年は住める可能性が高いです。
- 築20年の中古マンションはリフォームで30〜40年は住める可能性が高いです。
Contents
築20年の中古住宅は狙い目なのか?
以下に、中古マンションと中古戸建住宅の築年数ごとの平均価格を表にまとめました。
築年数 | 中古マンション平均価格 | 中古戸建住宅平均価格 |
---|---|---|
0~5年 | 7,077万円 | 5,021万円 |
6~10年 | 6,655万円 | 4,733万円 |
11~15年 | 5,932万円 | 4,573万円 |
16~20年 | 5,509万円 | 4,271万円 |
21~25年 | 4,887万円 | 3,919万円 |
26~30年 | 3,344万円 | 3,496万円 |
31~35年 | 2,303万円 | 2,770万円 |
36~40年 | 2,672万円 | 2,763万円 |
41年~ | 2,260万円 | 2,071万円 |
築20年代の中古住宅は、底値ではないものの、新耐震基準に適合しており、物件の状態と価格のバランスが良い物件も多く存在します。
したがって、長期的な居住を考えるのであれば、狙い目です。
物件価格がやや高めでも、耐震補強や大規模な修繕が不要な場合、リフォーム費用を抑えることができます。
その結果、トータルコストを抑えられる可能性も高くなります。
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築20年の中古住宅リフォームで何年住める?
ここでは、築20年の中古住宅リフォームで何年住むことができるのか、中古一戸建てと中古マンションの場合を解説します。
中古一戸建ての場合
築20年の中古一戸建ては、建物自体に大きな問題がなければ、しっかりリフォームすることで20〜30年は住める可能性が高いです。
一戸建ては、マンションのようにリフォームのタイミングやリフォーム内容に制限がなく、リフォームの自由度が高いため基本的に寿命の限界はありません。
また、築20年前後であれば新耐震基準に適合しているため、大規模な耐震改修も必要ない可能性が高いです。
さらに近年は中古住宅のストックが多いことや、地球環境保護の観点からリフォーム志向が高まっており、築20年前後の中古住宅をリフォームして長く暮らす計画を立てる方も増えてきました。
中古マンションの場合
築20年の中古マンションは、管理状況にも左右されますが、通常はあと30〜40年は住める可能性が高いです。
マンションは全体のメンテナンスや運用が重要であり、適切な管理が行われているかがポイントになります。
鉄筋コンクリート造(RC造)の場合、法定耐用年数は47年ですが、これは税法上の話であり、適切なメンテナンスによりさらに長期的な利用が可能です。
実際、築60年ほどの鉄筋コンクリート造の物件が、ビンテージマンションとして取引されている事例もあります。
築20年の中古住宅で必要なリフォームと費用相場
築20年の中古住宅の一般的なリフォーム内容と費用相場を紹介します。
築20年の中古一戸建てで必要なリフォーム
築20年前後で大きな問題がない中古一戸建ての場合、主なリフォーム内容とその費用相場は以下のとおりです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
洗面化粧台の交換 | 20〜50万円 |
タンクレストイレへの交換 | 30〜50万円 |
システムキッチン(Ⅰ型)の交換 | 40〜80万円 |
システムバスの交換(戸建て) | 60〜150万円 |
壁クロスの貼り替え | 6〜30万円 |
スレート屋根の塗り替え(戸建て) | 20〜80万円 |
シロアリ防止処理(戸建て) | 15〜30万円 |
外壁材の重ね塗り(戸建て) | 50〜150万円 |
合計 | 241〜620万円 |
既存の間取りを活用できる中古物件の場合、水回り設備4点の交換や、内装・外装の保守メンテナンスなど最低限のリフォームでも問題ありません。
裏を返せば、可能な限り理想のマイホームに近い間取りを選択することが、費用の節約につながります。
また、間取りの変更を含めたフルリフォーム・リノベーションの場合、以下のリフォームに別途費用がかかります。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
和室から洋室への改装 | 50〜200万円 |
ダイニングの改修 | 100〜200万円 |
リビングの改修 | 200〜400万円 |
合計 | 350〜800万円 |
比較的築浅の中古戸建てなら、間取り変更を含めたフルリフォームやリノベーションでも、1,000〜2,000万円前後の費用で収まる可能性が高いです。
しかし、これは将来の快適な生活や住みやすさを考えると、投資として十分に価値があると言えます。そのため、適切なリフォーム計画と資金計画を立てることが重要です。
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築20年の中古マンションで必要なリフォーム
築20年の中古マンションにおいては、以下のようなリフォームが一般的です。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
洗面化粧台の交換 | 20〜50万円 |
タンクレストイレへの交換 | 30〜50万円 |
システムキッチンの交換 | 40〜80万円 |
システムバスの交換(マンション) | 50〜100万円 |
壁クロスの貼り替え | 6〜30万円 |
合計金額 | 146〜310万円 |
マンションの場合は専有部分のみのリフォームとなるため、費用は一戸建てよりも抑えられる傾向にあります。
ただし、外壁塗装や屋上防水などの積立修繕金が毎月必要になることも覚えておきましょう。
また、既存の間取りがライフスタイルに合わない場合、以下のような間取りの変更も含めたフルリフォーム・フルリノベーションを行うケースが多いです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
システムキッチンの交換 | 75〜200万円 |
リビングの改修 | 200〜400万円 |
和室→洋室への改装 | 50〜200万円 |
合計 | 325〜800万円 |
したがって、70〜80㎡程度の床面積をもつ中古マンションをフルリフォーム・リノベーションする場合、通常は1,000万円から1,500万円程度の費用がかかります。
築20年の中古住宅リフォーム費用を抑えるポイント
築20年の中古住宅をリフォームする際に、コストを抑えて理想のマイホームをつくるためのポイントを以下にまとめました。
費用を最適化して、快適な生活環境を手に入れましょう。
リフォーム済み物件は避ける
リフォーム済みの物件は、建物と工事費用の内訳が不明なため、価格が適正かどうか判断が難しい面があります。
理想的なデザイン・間取りを求めることは重要ですが、後々リフォームする場合、費用が無駄になってしまいます。
メンテナンス履歴をチェックする
戸建住宅の場合は、外壁や屋根の塗装、シロアリ消毒などの定期的なメンテナンスが行われているかどうかが重要です。
築20年で一度もメンテナンスが行われていない中古住宅の場合、雨漏りやシロアリ被害などの、後々のトラブルリスクが高まります。
一方、築20年の中古住宅でも、定期的なメンテナンスが適切に行われている場合は、将来的な追加費用が軽減できます。
住宅診断をする
ホームインスペクションを利用することで、隠れたトラブルを見つけ出すことができ、追加費用や修繕費用が発生するリスクを抑えることができます。
※ホームインスペクションとは、建築士やホームインスペクターと呼ばれる資格を持つ専門家が、建物の劣化状況や欠陥の有無、必要な修繕箇所、その費用などを評価することです。
リフォーム会社と物件を探す
築20年の中古住宅をリフォームする際の費用を抑えるには、ワンストップでリフォームを行うリフォーム会社と一緒に、適切な物件を選定することが重要です。
専門家と一緒にリフォームに適した物件を選ぶことで、費用を抑えることができます。
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まとめ
築20年の中古住宅でも、リフォームを通じて長期的な居住が可能になります。
ワンストップ体制のリフォーム会社との連携を通じて、理想の住まいを実現するためのリフォームとその費用を把握することが重要です。
リフォームを通じて、理想の住まいを実現しましょう。
ライズクリエーションでは、お客様のご希望やご予算に合わせた最適な提案を行っております。
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