リノベーションで使えるローンの種類|持ち家・中古住宅のローンの流れも解説
新築や建て替えより費用を抑えられるリノベーションですが、ある程度まとまったお金がかかるため自己資金だけだとちょっと心配ですよね。
そこで今回は、リノベーションで使えるローンの種類や審査から申し込みの流れなどの基礎知識を詳しく解説します。
手続きや金利タイプ、住宅ローン控除の適用有無など、リノベーションローンの検討に必要な情報もまとめてお届けします。
- リノベーションに使えるローンの種類は、無担保型のリフォームローンとリノベーション一体型住宅ローンの2種類です。
- 持ち家と中古住宅では、ローン審査からリノベーション工事までの流れが異なるので、それぞれ確認しておきましょう。
Contents
リノベーションで使えるローンの種類
まずは、リノベーショで使えるローン2種類の基本的な内容や違いを把握しておきましょう。
リフォームローン
住まいのリフォームを目的としたローンは、大規模なリノベーションにも使うことができます。金融機関によってはリノベーションローンという名称の場合もありますが、基本的な内容は同じです。リフォームローンは自宅のリノベーション、中古住宅を購入してリノベーションする場合どちらにも使えます。
リフォームローンは基本的に無担保型が多く、審査から申し込みまでの手続きが簡単でスピーディーなのが特徴。無担保型のリフォームローンの借入限度額は1,000万円前後が多く、頭金を考えるとちょうど良い設定です。
ただし、借入金額が大きい場合、ご自宅や購入する中古住宅に抵当権を設定して担保にする必要があるケースも。また、後述する住宅ローン一体型と比較すると、金利が高いのもデメリット。
住宅ローン控除の対象にならないため、節税効果を得られないのも注意すべきポイントです。
リノベーション一体型住宅ローン
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、リノベーション一体型住宅ローンを使うことができます。住宅ローンは本来一戸建てやマンションを購入するための金融商品ですが、中古住宅をリノベーションする場合は物件購入費用と工事費用をまとめて借入できるのです。持ち家リノベーションには使うことができません。
リノベーション費用も住宅ローンと同じ金利・返済期間で借入できるのが、一体型ローンの大きなメリット。借入限度額は1億円前後、返済期間は30年前後の金融期間が多いため、余裕のある返済計画を立てられるのも魅力的です。
また、条件を満たせば住宅ローン控除の対象にもなるので、大きな節税効果を得られるケースも。
一方、住宅ローンと同じ審査基準と手続きなので、リフォームローンより借入のハードルは高くなるのがデメリット。抵当権の設定が必須となるため、担保評価が低い中古住宅だと審査が通りにくくなるケースも。
住宅金融支援機構のフラット35のように、現行の耐震基準を満たすなど建物の条件が厳しい住宅ローンもあります。
リノベーションローンの審査から申し込みの流れ
初めてリノベーション計画を立てる際、ローン審査のタイミングや必要な手続きなども気になるところです。リノベーションの見積もりが出た後の、ローン審査から申し込みまでの基本的な流れも確認しておきましょう。
リノベーション見積もりの流れとポイントはこちらのコラムでご確認ください。
〈関連コラム〉
見積もりでリフォーム優良業者を見極めるポイント!相見積もりや注意点も
持ち家リノベーションの場合
- WEBで仮審査申し込み
- 仮審査結果の連絡
- リノベーション工事の契約
- 本審査申し込み
- リフォームローン契約
- 融資実行
持ち家リノベーションの場合はリフォームローンが対象になり、大まかな流れは上記の通りです。
仮審査はパソコンやスマートフォンからWEB上で申し込めるので、見積もりが出る前でも早めにしておくとスムーズです。正式審査と本申し込みでは、本人確認書類や収入証明書、リノベーションの見積もりなどが必要になるので早めに用意しておきましょう。
中古住宅リノベーションの場合
- WEBで仮審査申し込み
- 仮審査結果の連絡
- 中古住宅とリノベーション工事の契約
- 本審査申し込み
- リノベーション一体型ローン契約
- 中古住宅の融資実行
- リノベーション工事着工
- リノベーションの融資実行
中古住宅購入と同時にリノベーションする場合、一体型住宅ローンの流れは上記の通りです。
有担保型のリノベーション一体型住宅ローンは、審査結果が出るまでに時間がかかるので、なるべく早めに仮審査しておきましょう。審査結果によっては、頭金を用意したりリノベーション内容を変更したり、見積もり金額を調整するする必要も出てきます。
また、リノベーション一体型住宅ローンの場合、中古住宅の引き渡しとリノベーション工事で融資のタイミングが分かれるのも要注意ポイント。手付金・中間金が必要になる場合、現金で支払うか、分割融資やつなぎ融資でまかなうか選択する必要もあります。
リノベーションローンの注意点
ローンを活用してリノベーションする場合、次のようなポイントに注意してください。
審査や手続き期間を見越して早めに申し込む
リフォームローン・リノベーション一体型ローンどちらを使う場合でも、審査や手続きはなるべく早めに動きだしましょう。
審査や手続きにかかる期間は、金融機関によって変わります。また、混雑状況によっては、普段より時間がかかるケースも。手続きが遅れると着工スケジュールを組めず、リノベーションの完成も伸びてしまいます。
また、住民票や源泉徴収票などさまざまな書類も必要になるので、早めにリストアップしてそろえておきましょう。役所など取得できる日時が限られていたり、見つからない書類を再発行したり、思わぬ手間がかかることも多いです。
本審査や申し込みでは見積書や工事請負契約書が必要になることもあるので、リノベーション会社とも連携してスムーズに進めましょう。
自分にあった金利タイプを選ぶ
リノベーションローンの金利タイプは、支払総額を左右するためしっかり考えて選びましょう。
金利タイプ | 特徴 |
変動型 | 経済状況に応じて金利が見直される。固定型より金利は低めだが、将来上昇して支払利息が増えるリスクもある。 |
全期間固定型 | 借入時の金利がずっと適用されるため、返済額が変わらず計画を立てやすい。その分金利は高め。 |
固定期間選択型 | あらかじめ設定した期間のい固定金利で、その後は変動金利となる。固定期間中は優遇金利が設定されているケースもある。 |
金利タイプは大きく分けると上記の3種類で、それぞれメリット・デメリットがあります。例えば、返済期間が長いと金利上昇の影響を受けやすくなるので、変動型のリスクが高くなるかもしれません。支払総額と将来の金利上昇リスクなどを踏まえて、ご自身に合うタイプを選びましょう。
余裕のある返済計画を
リノベーションローンのシミュレーションをするときは、借りられる上限を考えるのではなく、余裕のある返済計画を立てましょう。
返済負担率 | 年収に対する年間返済額の割合。20~25%が理想と言われている。 |
年収倍率 | 年収に対するローン借入額の割合。6~7倍が目安と言われている。 |
ローン返済計画では、返済負担率・年収倍率の2つの指標を目安にすることが多いです。
例えば、年収500万円の場合、年収倍率で考えるとリノベーションローンの借入額は3,000~3,500万円が目安になります。
返済負担率で考えると、無理のない年間返済額は100~125万円が目安ということですね。
リノベーションローンを上手に使って理想のマイホームを
ご自宅・中古住宅どちらの場合でも、上手にリノベーションローンを活用して、おしゃれで暮らしやすいマイホームを目指しましょう。
返済シミュレーションや手続きなど初めてだと戸惑う部分もあるので、ローン計画もサポートできるリノベーション会社に相談するのがおすすめです。
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