マンションでもできる断熱リフォーム|部位別のリフォーム方法や費用相場、利用できる補助金まで解説

マンションでの断熱リフォームは共用部の制限があるため、戸建てとは異なる工夫が必要です。
窓・壁・床・天井など、それぞれの専有部内でできる工法を正しく選ばなければなりません。
そこで本記事では、マンションで行う断熱リフォームの方法や費用相場をわかりやすく解説します。
最新の補助金情報も紹介するので、ぜひ最後までごらんください。
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熱の出入りの多くが窓から発生するため、内窓の設置から優先して行いましょう。
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断熱材を入れるだけでなく、すき間をなくす気密処理や換気計画まで一体で進めることが重要です。
- マンションの断熱リフォームでも「先進的窓リノベ2026事業」や「みらいエコ住宅2026事業」の補助金を申請可能です。
Contents
マンションでもできる断熱リフォームの方法

はじめに、マンションでも可能な断熱リフォームの方法を確認しておきましょう。
窓の断熱リフォーム
マンションの断熱リフォームで最も効果が高く、現実的な選択肢とされるのが窓の断熱リフォームです。
住宅の熱の出入りのうち、その多くは窓から発生するとされており、割合としては50〜70%ほどともいわれています。
しかし、マンションの外窓サッシは共用部扱いとなり、自由に交換できないケースがほとんどのため、専有部内の工事となる内窓リフォームを行いましょう。
既存の窓の内側にもう一枚窓を設ける内窓リフォームを行えば、内窓と外窓の間に生まれる空気層が断熱材の役割を果たし、外気の影響を軽減できます。
壁の断熱リフォーム
マンションでは、壁の断熱リフォームも有効です。
しかし、外壁は共用部に分類されるため、工事を加えることができません。
現実的な方法としては、室内側から壁に断熱材を充填する「内断熱」が基本となります。
工法は大きく「乾式断熱」と「湿式断熱」の2種類に分かれます。
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工法 |
施工方法 |
特徴 |
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乾式断熱 |
木材で下地を組み発泡スチロール状の断熱材を入れる |
施工が簡単で工期が短く費用を抑えやすい |
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湿式断熱 |
液状の発泡ウレタンを壁に吹き付けて硬化させる |
複雑な形状にも密着しすき間なく施工できる |
壁の断熱リフォームを行えば、冷暖房効率が向上するだけでなく、コンクリート壁に生じやすい結露やカビの抑制にも効果的です。
断熱材の厚みを確保した分、居室が狭くなる点には注意しましょう。
床の断熱リフォーム
マンションの床はコンクリートスラブの冷気が直接伝わりやすく、冬場の底冷えに悩むご家庭は少なくありません。
足元の冷えにお困りの際は、床の断熱リフォームにより底冷えを抑え、暖房効率を高める必要があります。
工法は主に以下の3種類です。
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方法 |
概要 |
向いている床構造 |
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二重床の床下に断熱材を充填 |
既存床をはがし、二重床の床下空間に断熱材(グラスウール・発泡ウレタン等)を敷き詰める |
二重床 |
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床張替え時に断熱材を挿入(室内側から) |
床の張替え工事と同時に、大引きや根太間にボード状断熱材を施工する |
主に二重床・根太構造 |
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直床は高断熱・遮音フローリングに交換 |
断熱・遮音性能付きのフローリング材などに交換して体感的な冷えを軽減する |
直床(直貼り) |
管理規約による遮音等級の制約も多いため注意しましょう。
天井の断熱リフォーム
マンションの天井断熱は、特に最上階において屋根スラブからの熱の影響を受けやすいため、有効な断熱リフォームの一つです。
施工方法は天井の構造によって異なります。
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天井タイプ |
施工方法 |
特徴 |
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二重天井 |
天井裏の空間に断熱材を敷き込む |
天井を解体せず施工できるため工期・費用を抑えやすい |
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直天井 |
既存天井の下に新たな天井を設けて断熱材を入れる |
施工後は天井高が数cm下がるため事前の確認が必要 |
管理規約によっても施工できる内容は異なるため注意が必要です。
玄関ドアの断熱リフォーム
玄関ドアは、気密性が低いと冷気が直接侵入するため、断熱性を左右する箇所の一つです。
しかし、マンションの玄関ドアは共用部扱いとなる場合がほとんどで、管理規約上ドア本体の交換が認められないケースが多いため注意してください。
主なリフォーム方法は次の通りです。
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方法 |
概要 |
特徴 |
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ドア交換(カバー工法) |
既存の枠を残し、新しい断熱ドアを被せて設置する |
効果が高く費用を抑えやすい |
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室内ドアの設置 |
玄関と廊下の間にもう一枚室内ドアを設ける |
ドア交換できないマンションでも施工可能 |
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断熱シート・カーテン |
ドア内側にシートを貼る |
費用を抑えて手軽に対策できるが、効果は限定的 |
ライズクリエーションでは、マンションリフォームを多数手がけています。
茨城県で省エネリフォームを検討されている方は、お気軽にご相談ください。
マンションの断熱リフォームで失敗しないポイント

マンションの断熱リフォームを行う際には、次の4つのポイントを押さえておくことで失敗を防ぎましょう。
管理規約を必ず事前確認する
マンションの断熱リフォームを計画する際、最初にすべきことは管理規約の確認です。
窓・玄関ドア・外壁に接する部分はすべて共用部扱いとなるため、区分所有者であっても個人の判断で自由に工事することはできません。
また、多くのマンションでは管理規約や使用細則によって、次のような事項が細かく定められています。
- 床材に求められる遮音等級
- 使用できる断熱材の種類
- 工事可能な曜日・時間帯
こうしたルールを確認しないまま計画を進めると、工事の途中で差し止めや原状回復を求められ、深刻な問題に発展するケースもあります。
施工業者とともに規約を確認し、トラブルなくリフォームを進めましょう。
断熱と気密はセットで考える
断熱リフォームをしたのに「思ったほど暖かくならない」と失敗するケースの多くは、断熱と気密を別々に考えてしまったことが原因です。
断熱材には熱の伝わりを遅らせる役割がありますが、壁や窓のすき間から冷気が入り続けていれば、どれだけ性能の高い断熱材を使っても効果は半減してしまいます。
断熱と気密の関係は「保温ボトルの素材と蓋」に例えるとわかりやすく、素材がどれだけ優れていても、蓋が緩ければ温度は保てません。
そのため、マンションの断熱リフォームで性能を最大限に引き出すには、断熱材の施工精度だけでなく、以下の点まで丁寧に対応しましょう。
- 窓周りのすき間を気密テープや発泡ウレタンでしっかり塞ぐ
- 壁と床の取り合い部分の気密処理を確認する
- 気密性を高める場合は、換気計画(熱交換型換気扇など)もあわせて検討する
「断熱性能の数値だけで仕様を決める」のではなく、気密施工の精度と換気計画までセットで業者に確認することが、断熱リフォームで後悔しないための重要なポイントです。
窓を最優先に対策する
マンションの断熱リフォームで何より優先したいのが、窓の改修です。
住宅の熱の出入りの多くは窓から起こるため、ここを改善しない限り、その他の箇所を断熱しても効き目がわかりにくくなってしまいます。
体感温度の改善や結露の軽減、冷暖房費の削減といったメリットを早い段階で実感するためにも、まずは内窓の設置などを最優先に行いましょう。
断熱リフォームに強い施工業者を選ぶ
断熱リフォームの効果は、使う素材や工法だけでなく、施工する業者の技術力や知識によっても大きく変わります。
単に断熱材を入れればよいわけではなく、すき間をなくす気密処理や、防湿層の施工まで丁寧に行えるかどうかも、性能を左右する重要なポイントとなるためです。
「断熱リフォーム」や「高気密高断熱」を得意分野として掲げ、施工実績が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。
マンションの断熱リフォームの費用相場

マンションの断熱リフォームを行う場合、リフォーム箇所別の費用相場は次の通りです。
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リフォーム箇所 |
工事内容の例 |
費用相場の目安 |
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窓 |
内窓の設置 |
1箇所あたり5〜20万円程度 |
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壁 |
室内側からの断熱材充填 |
1万円〜/1㎡ |
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床 |
床への断熱材充填 |
2万円〜/1㎡ |
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天井 |
天井裏への断熱材敷き込み・吹き込み |
2万円〜/1㎡ |
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玄関ドア等 |
カバー工法や室内ドアの設置 |
カバー工法:30万円前後 室内ドア:1箇所あたり5〜20万円前後 |
マンションの一室全体を断熱リフォームするとなると、数百万円の費用になるケースもめずらしくありません。
費用をできる限り抑えつつ断熱効果を得たい場合、まずは内窓の設置から行ってみましょう。
ライズクリエーションでは地域密着でリフォームの資金計画から施工までサポートしています。
茨城県でマンションリフォームを検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
マンションの断熱リフォームで使える補助金【2026年最新】

マンションの断熱リフォームを行う際、補助金を利用することで実質的な費用負担を削減できる可能性があります。
ここでは、主な補助金として「みらいエコ住宅2026事業」と「先進的窓リノベ2026事業」について簡単にご紹介します。
みらいエコ住宅2026事業
「みらいエコ住宅2026事業」は、住宅の省エネ化を目的とした補助金制度で、省エネ住宅の新築や省エネリフォームにかかった費用を補助対象としています。
マンションの窓リフォームで申請する場合、対象となる住宅と補助上限額は以下の通りです。
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対象住宅(リフォーム前) |
到達水準(リフォーム後) |
補助上限額 |
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平成4年基準を満たさないもの |
平成28年基準相当に達する改修 |
上限:100万円/戸 |
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平成11年基準相当に達する改修 |
上限:50万円/戸 |
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平成11年基準を満たさないもの |
平成28年基準相当に達する改修 |
上限:80万円/戸 |
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平成11年基準相当に達する改修 |
上限:40万円/戸 |
補助金を申請するには、以下の必須工事に定められたリフォームを実施しなければなりません。
附帯工事に関しては、必須工事とセットで行った場合のみ補助金の対象となります。
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区分 |
内容 |
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必須工事 |
開口部、外壁、屋根・天井又は床の断熱リフォーム、 エコ住宅設備の設置の組み合わせ |
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附帯工事 |
子育て対応リフォーム、バリアフリーリフォーム等 |
マンションの断熱リフォームに加えて、バリアフリーリフォームなどもあわせて検討されている場合におすすめの制度です。
詳しくはこちらの記事をごらんください。
〈関連ページ〉みらいエコ住宅2026事業のリフォームをわかりやすく解説|対象となる条件や必須工事、補助金額まとめ
先進的窓リノベ2026事業
先進的窓リノベ2026事業は、窓リフォームに特化した補助金制度です。
内窓の設置・外窓の交換・ガラス交換・ドア交換などを対象に、リフォームにかかった費用の一部が補助されます。
補助額と対象となる工事、主な要件は次の通りです。
| 補助額 | 工事内容に応じて定額 1戸あたり最大100万円 |
| 対象 | 住宅や一部の非住宅建築物における高断熱窓の設置工事 (例:内窓設置・ガラス交換・外窓交換・ドア交換) |
| 要件 | 熱貫流率(Uw値)1.9以下など、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるもの その他の要件を満たすもの |
1戸あたり最大で100万円まで補助されるため、マンションの断熱リフォームとして内窓の設置を検討されている場合におすすめします。
詳細はこちらの記事もご確認ください。
〈関連ページ〉先進的窓リノベ2026事業とは|対象となる窓リフォーム工事・補助額・申請方法・注意点を解説
まとめ
マンションの断熱リフォームは、共用部に触れない範囲で内窓設置・内断熱・床下充填などを組み合わせることが基本です。
施工業者の腕も効果を左右するポイントなので、実績豊富な業者を選びましょう。
また、補助金の申請には期限があるため、なるべくお早めにリフォーム会社に相談することをおすすめします。
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