天井を高くするリフォーム方法とは|費用相場やマンションでもできるのか、DIYでも可能か解説
「天井が低く、部屋が狭く感じる」「より開放感のある空間にしたい」とお悩みの場合、天井を高くするリフォームがおすすめです。
そこで本記事では、天井を高くするリフォームの方法や費用相場、メリット・デメリットのほか、マンションでもできるのか解説します。
DIYで可能なのかも紹介するので、ぜひ最後までごらんください。
・マンションの場合は、スケルトン天井で高さを出すほか、二重床を取り除いて床を下げることによって、相対的に天井高を上げることもできます。
・天井を高くすることで開放感が増すのはメリットですが、冷暖房効率が下がりやすい点には注意が必要です。
Contents
天井を高くするリフォームの方法
天井を高くするリフォームには複数のアプローチがあるため、どのような方法があるのか確認しておきましょう。
梁見せ天井(梁あらわし天井)にする
梁見せ天井(梁あらわし天井)とは、既存の天井材を撤去して梁を露出させた天井です。
天井高が上がって開放感を演出できるだけでなく、あえて露出させた梁がおしゃれなアクセントとなります。
1階から2階までをつなげて吹き抜け空間にする
戸建て住宅では、既存の天井を撤去し、1階から2階までをつなげた吹き抜けを作ることで、天井高を上げることができます。
開放感を出したい場合にはもっとも効果的な方法で、高窓や天窓をあわせて設置すれば、光が差し込む明るい空間に仕上がり、通風も確保できます。
屋根の傾斜を生かした勾配天井にする
戸建て住宅の場合、屋根の傾斜を生かした勾配天井とすることで、通常の平天井よりも高さを出すことができます。
屋根の形状に沿って天井が斜めになり、開放感が増すだけでなく空間のデザイン性も高まるのがメリットです。
吹き抜け同様、高い位置に窓を設置することで、採光や通風を確保できるのも魅力といえます。
マンションでも天井を高くするリフォームは可能か
マンションであっても、天井を高くするリフォームは可能です。
具体的な方法としては、次の3つがあげられます。
スケルトン天井にする
石膏ボードやクロスなど既存の天井材を取り除き、配管やダクトが露出した天井をスケルトン天井と呼びます。
スケルトン天井では、配管やダクトなどの下に設置されていた天井が撤去されることで、高さを出すことが可能です。
天井裏の深さや配管・配線の状況によって変わりますが、上げられる高さの目安は10〜20センチほどとされています。
新しい仕上げ天井を高い位置に設置する
二重天井の場合、仕上げ天井を撤去して、より高い位置に新たな仕上げ天井を設けることも可能です。
スケルトン天井にする場合はインダストリアルな仕上がりになるため、部屋の印象にそぐわない場合はこちらの方法をおすすめします。
しかし、天井を高くできるかどうかは天井裏の状況によって異なります。
床を下げて相対的に天井高を上げる
二重床構造のマンションの場合、二重床を取り除いて床を下げることによって、相対的に天井高を上げることができます。
しかし、構造や配管によって制約が生じる場合もあるため注意が必要です。
構造によっては天井を高くできない場合がある
マンションの天井には二重天井と直天井の2種類があり、二重天井でなければ天井を上げることはできません。
また、配線や配管、断熱材などの影響で、二重天井であっても天井材を撤去できない場合があるため注意しましょう。
マンションの場合は管理規約も要確認
マンションで天井リフォームを行う場合、管理規約の確認が欠かせません。
天井リフォーム自体は可能でも、天井高の変更については制限されている場合があるため、リフォームを進める前に必ず確認しましょう。
「マンションをリノベーションしたい」と検討されている方は、こちらの記事もあわせてご確認ください。
>おしゃれなマンションリノベーション事例7選|理想の部屋を叶えるポイントも解説
天井を高くするリフォームの費用相場
天井を高くするリフォームの費用相場を、工事内容別にまとめると以下の通りとなります。
工事内容 | 費用目安 |
天井仕上げ材の撤去 | 15~40万円 |
梁見せ天井にする | 25~50万円 |
勾配天井にする | 35~60万円 |
吹き抜けにする | 100万円~ |
天井を高くして開放感を出したい場合、吹き抜けにするのはもっとも効果的な方法ですが、大規模リフォームとなるため100万円以上はかかります。
また、高くなった天井部分のクロス張り替えや塗装、照明の変更、配線の見直しなどにも別途費用がかかるほか、施工範囲によっても費用は大きく変わるので、詳しい費用についてはリフォーム業者への確認が必須です。
リフォームで天井を高くするメリット・デメリット
リフォームで天井を高くする場合、次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット |
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デメリット |
|
リフォームで天井を高くするメリット
リフォームで天井を高くする最大のメリットは、空間の開放感が増し、部屋をより広く感じられる点です。
これまでに圧迫感・閉塞感を感じていた場合、天井を高くすることで大きく印象が変わる場合があります。
また、勾配天井や吹き抜けにして天井を高くした場合、高窓や天窓を設置すれば採光や通気性も改善します。
高さを生かしたインテリアが楽しめたり、壁面を活用しやすくなることで、収納力が向上する点も魅力です。
リフォームで天井を高くするデメリット
リフォームで天井を高くする場合、冷暖房効率が下がる恐れがあるため注意しましょう。
天井が高くなり空間が縦に広がると、冷暖房効率が下がり、夏は暑く冬は寒い家になる可能性があります。
とくに吹き抜けの場合は影響が大きいため、窓に複層ガラスや断熱サッシを採用したり、シーリングファンを設置するといった対策が必要です。
一方、リフォームで10センチ程度高くなった場合、冷暖房効率への影響はほとんどありません。
また、天井が高くなることによって、掃除や照明交換に手間がかかる点にも注意が必要です。
マンションの場合、二重天井を撤去することで断熱・防音性能が下がることもあるため、上階の音が気になりやすい方は慎重に判断しましょう。
天井を高くするリフォームとあわせて断熱リフォームも行いたい方は、補助金を利用できる場合があります。
気になる方は、こちらからご確認ください。
>既存住宅の断熱リフォーム支援事業の対象工事と補助金額|2025年度の公募スケジュールも
天井を高くするリフォームはDIYでも可能か
天井を高くするリフォームは、DIYでは対応できません。
構造的な変更を伴う工事となり、配管や配線の処理も必要とされるので、専門的な知識と技術が欠かせないためです。
一方、クロスの張り替えや水性塗料での塗装であれば、DIYで行える可能性があります。
しかし、高所作業となるため安全面のリスクがあるほか、床や壁の養生にも手間がかかり、美しく仕上げる難易度も高いため、できればリフォーム業者に依頼することをおすすめします。
こちらの記事では、天井リフォームについてより詳しく解説しています。
>天井リフォームの種類やメリットを解説|おしゃれな部屋をつくるポイント・施工事例も紹介
天井を高くするリフォームの施工事例
最後に、天井を高くするリフォームの施工事例を紹介します。

Before

After

After
こちらの事例では、マンションのフルリノベーションを行った際、下地を解体した上で天井高を上げています。
間取り変更も同時に行い、3LDKから2LDKとしてリビングを広くとることで、開放感のある空間となりました。
施工事例の詳細は、こちらからご確認ください。
まとめ
天井を高くするリフォームといっても、今回ご紹介したようにさまざまなアプローチがあります。
もっとも開放的になり、広さや明るさが出るのは吹き抜けですが、施工費用が非常に高くなるほか、冷暖房効率にも影響が出るため注意してください。
また、天井を高くするリフォームはDIYでは対応できないため、施工実績の豊富なリフォーム業者へ依頼することをおすすめします。
納得できる仕上がりとするためにも、天井リフォームならではの注意点やポイントを熟知し、確かな技術のある業者に依頼しましょう。
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