ワンストップリノベーションとは?メリット・デメリットと中古マンション・戸建てのワンストップリノベ会社の比較方法を解説
中古住宅をリノベーションして理想の住まいを手に入れるライフスタイルが浸透してきた今、「ワンストップリノベーション」と呼ばれる、物件探し・購入からリノベーション工事までを1つの会社で行えるサービスを提供する会社が増えています。
今回は、ワンストップリノベーションとはどんなサービスなのか、メリットやサービスの流れ、デメリットや注意点について解説します。
ワンストップリノベーションの会社を選ぶ際に後悔しないチェックポイントや、つくば市・土浦市、牛久市の中古マンション・戸建てのワンストップリノベーションの実例も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
コラムのポイント
・ワンストップリノベーションの概要とメリット・物件探しからリノベーションまでの流れが分かります。
・中古マンションや戸建てをワンストップサービスでリノベーションする際のデメリットや注意点が分かります。
・ワンストップリノベーション会社を選ぶ際のチェックポイントが分かります。
Contents
ワンストップリノベーションとは
ワンストップリノベーションとは、物件探し・購入からリノベーション工事までを1つの会社でできるサービスのことです。
中古住宅(マンション・戸建て)を購入してそのまま住むなら、不動産会社や住宅ローンを利用する金融機関とやりとりすることになりますが、
「中古住宅を購入後、リノベーションして住む」場合は、不動産会社や金融機関に加えて、リノベーションの設計事務所や施工会社ともやりとりをする必要があります。
そのため、これまでは購入+リノベーションまでを行うためには、それぞれの場所まで毎回打ち合わせに足を運んだり、不動産会社から言われたことを設計事務所や銀行に連絡したり…と、施主にとって煩雑な手間が多くなっていました。
ワンストップリノベーションを提供している会社に依頼することで、物件探しからローンの相談・契約、リノベーションの設計・施工、アフターフォローまでの1つの会社を窓口として進められるので、人的にも金銭的にもコストが削減され、効率的に理想の住まいを手に入れられます。
ワンストップリノベーションサービスのメリットを、もう少し詳しく解説します。
ワンストップリノベーションのメリット
メリット①:リノベーション向きの物件が探しやすい
ワンストップリノベーションサービスは、今住んでいるマンション・戸建てのリノベーションはもちろん、新たに中古住宅を購入してリノベーションしたい場合も、物件探しから依頼できます。
リノベーションの設計・施工も行っている会社の視点で、実現したい住まいに適したリノベーションが可能な物件を探してくれるので効率的で、購入してから希望のリノベーションが実現できなかった…という後悔も防げます。
メリット②:担当者が明確なので工事中や引き渡し後まで安心
窓口が1つになることで、物件購入からリノベーション工事までの流れが分かりやすくなります。
不動産探しもリノベーションも同じ担当者・または同じ会社のスタッフなので、契約前や工事中、さらに住んでからも、気になる点があった時にすぐに連絡が取れ、対応もスピーディにできます。
また、複数の会社が関わることによって起きがちな、伝達ミスや伝え漏れによるトラブルも防げるため、時間や費用のムダを省けます。
メリット③:トータルコストの調整がしやすい
中古住宅の購入とリノベーションを合わせて行う場合は、物件購入費用とリノベーション工事費用のバランスを考えた物件選びが重要になります。
とはいえ、それぞれの費用をどれくらいで配分したら良いのかは、物件の状態やリノベーション工事内容の選び方で変わってくるため、調整が難しい問題でもあります。
リノベーション前提の物件探しができるワンストップリノベーションなら、物件費用とリノベーション工事費用のトータルの予算を踏まえながら選択できるため、予算内で希望の住まいを手に入れやすくなります。
ワンストップリノベーションの流れ
次に、中古住宅の購入からワンストップリノベーションを依頼する際の流れをご紹介します。
Step 1 物件探し
当社の不動産部門で、中古の戸建てやマンションを探します。
物件の状態から、どんなリノベーションができるのか?どんな工事が必要になりそうか?など様々な視点で情報提供しながら、物件選びをお手伝いします。
Step 2 資金計画
良い物件が見つかったら、資金計画を行います。希望物件額+リノベーションに必要な概算予算を準備するために、専任の担当者がアドバイスします。
住宅ローンやリフォームローンなど、各種ローンを取り扱う金融機関のご紹介やローン仮審査・本審査用の提出資料の準備などもしっかりとサポートします。
住宅購入費用とリノベーション工事費用をまとめて住宅ローンとして借入できるローン商品もありますので、随時ご相談ください。
Step 3 不動産売買契約・ローン本審査と契約・物件引き渡し
物件の購入申し込みおよび売買契約を行います。一般的には物件の売買契約後に住宅ローンの本審査の申し込みをします。通常、物件購入申し込みから引き渡しまでには約1ヶ月程度かかります。
Step 4 プラン設計
不動産売買契約後、物件のリノベーション設計に入ります。このとき、現在の暮らしの不満や悩みなどもどんどん伝えましょう。現状の物件状態から可能な間取り変更プランや、お好きな内装のテイストに合ったデザインプランをご提案します。
Step 5 お見積もり
ご希望に合わせた予算に応じたご提案・お見積りを行います。
Step 6 ご契約
提出したお見積りやご提案にご納得頂けましたら、ご契約を頂きます。
今後のスケジュールやプランの詳細を作り、リノベーションの作業に入ります。
Step 7 仕様打合せ
使用する資材等の色やオプションなどの細かい部分を本格的に選んでいただき、見積りを精査していきます。
Step 8 工事前準備~着工
STEP6の打合せで選んだ資材の発注等をします。管理会社などへ工事の申請やご近所への挨拶などもライズクリエーションの担当者が行います。
職人さんとの工事の進め方等を打ち合わせをし、工事を開始します。
Step 9 竣工(工事完了時チェック)
お客様立ち合いの元、仕上がりをチェックしていきます。この時点で、不具合等があれば手直しを入れていきます。
Step 10 完成
全て終えたら完成となります。保証書等の書類もこの時にお渡しします。
Step 11 アフターサービス
リノベーションが完成し、新しい暮らしがスタートします。工事箇所に不具合等あればすぐにお伺いいたします。
ワンストップリノベーションのデメリット・注意点
物件探しから購入・リノベーションまでがスムーズに行えるのがワンストップリノベーションのメリットですが、会社選びを間違うと後悔につながってしまうことも。ワンストップリノベーションのデメリット・注意点についてまとめてみます。
デメリット①:物件の選択肢が限られる
ワンストップリノベーション会社の扱っている不動産の中から物件を選択する場合、希望の立地の物件が見つからない可能性もあります。もし、他に自分で気に入った物件を見つけた場合に物件を変更できるか、その会社でリノベーションしてもらえるのかを事前にチェックしましょう。
デメリット②:デザインや設計の自由度が限られる
ワンストップリノベーションを行っている会社は、リノベーションに関して、その会社の得意なデザインや、インテリアテイストを持っていることが多いです。壁紙やフローリング、システムキッチンやシステムバスも、標準仕様で決まっているメーカーや型番があることも。変更する場合、オプション費用として加算されたり、場合によっては決まった建材や設備しか選べない会社もあります。
内装デザインに関しては、「リゾート風」「ナチュラル」「ヴィンテージ」「和モダン」など、実現したいインテリアデザインがはっきりしている場合は、希望の内装デザインにそのリノベーション会社で対応できるかどうかを必ずチェックしましょう。
リノベーション会社のホームページで施工例を見たり、打ち合わせ時に希望の内装の施工例写真やデータを見てもらい、対応できるかチェックしておくと安心です。
また、オリジナルのキッチンや造作家具を作りたいなど、設計・間取り・設備の希望があるなら、自由設計でリノベーションができる会社を選ぶのがおすすめです。
ワンストップリノベーション会社の比較方法・選び方
① ワンストップリノベーションの種類を見る
・オールワンストップかパーシャルワンストップか
ワンストップリノベーションの会社は、自社で不動産会社と施工会社を持つ「オールワンストップ」タイプと、不動産会社やリノベーション会社と提携して、それぞれを取りまとめる窓口となっている「パーシャル(部分的な)ワンストップ」タイプの2種類があります。
特に、自社グループに不動産仲介・新築事業部があるオールワンストップの会社は、不動産仲介・リノベーションデザイン・設計・施工・アフターフォローまでを自社で行えます。
ライズクリエーションも、自社で不動産仲介事業と注文住宅事業・リノベーション設計施工事業を持つ「オールワンストップ」タイプの会社です。
このような「オールワンストップ」の会社は限られていますが、リノベーションにかかわる全ての流れがスムーズで、トータルコストも抑えられるのでおすすめです。
② アフターサービスを比較する
ワンストップリノベーション会社を比較する際は、住んでからのサポートが充実しているかという視点も忘れてはいけません。
住み始めてから家に不具合が起きた場合や、定期的なメンテナンスにはどのように対応するのか、保証制度や定期点検などのサービスは整っているか、トラブルには自社で対応するのかなど、アフターサービスの内容は必ずチェックしておきましょう。
③ 施工事例のチェックポイント
リノベーション会社を比較する際、ホームページで施工事例を確認することも多いと思います。リノベーションの施工事例を見る際のちょっとしたチェックポイントについてもまとめてみますので、ぜひ参考にしてください。
・戸建てとマンション両方施工しているか
特に、戸建てリノベーションを検討している場合は、施工事例を見るとき、マンションと戸建て、両方の事例があるかを確認しましょう。
戸建てのスケルトンリノベーションは、外観も含めた現状の建物を見て、傷み・劣化具合を正確に把握して適切・正確な対応が求められるため、戸建ての新築よりもリノベの方が難易度が高く、より高い施工力が必要になります。
リノベーションの中でも、戸建てのフルリノベーション(スケルトンリノベーション)ができる会社は限られている分、施工力も高いと予想できます。
・性能向上リノベの実績があるか
戸建て・マンションの断熱・耐震などの性能を向上させるリノベーションや、戸建ての外観を一新するスケルトンリノベーションは、特に工務店の施工力が表れてきます。
戸建てのスケルトンリノベをしている会社なら、断熱・耐震改修もできる施工力の高い会社と推測できます。
④ 不動産部門のチェックポイント
オールワンストップリノベーションの会社の不動産部門は、全国展開の不動産会社なのか、その地域に密着した不動産会社かどうかをチェックしましょう。地元密着の不動産会社は、地域に強く、物件情報をいち早く提供できます。
⑤ 口コミをチェック
ホームページの「お客様の声」「口コミ」や、googlemapの評価など、実際にその会社でワンストップリノベーションをした人の声もチェックしましょう。
また、リノベーションの完成見学会があれば参加することをおすすめします。施主がどんな希望を持っていて、それをどのように実現したのか、本人や担当者から直接聞ける貴重な機会です。
【中古マンション・戸建て】ワンストップリノベーション施工実例
【1670万円】マンションフルリノベーション(茨城県つくば市)
元々家族で住まわれていた築年数18年・約85㎡のマンションの一室を、一人暮らし用の間取りに変更したリノベーション事例です。窓が3面にある物件のロケーションを活かしたり、キッチンなどを含め開放的にしたいというご要望でした。
・LDK(Before)
・LDK(After)
室内の壁を大胆に取り払ってキッチンを移動させ、大きな全面の窓からの景色を存分に楽しめる広いリビングを実現しました。
キッチンは窓に対して垂直になるように配置。空間の抜けができ、リビングの反対側の窓からの光もLDKに入れることができました。3面窓の好ロケーションを活かした開放的な間取り変更プランです。
キッチン隣の部屋は引き戸で仕切ることもできます。シーンに応じて自分で間取りを変えられる、柔軟なデザインです。
・キッチン(Before)
・キッチン(After)
腰壁付きの対面キッチンを、前面がフルフラットのオープンキッチンに変更しました。カウンターは料理はもちろん、ダイニングテーブルとしても使えます。
・寝室(Before)
・寝室(After)
寝室兼書斎は、一人暮らし用のマンションリノベで最近トレンドの、LDKと寝室を壁で仕切らない間取りを採用しました。カウンターデスクを造り付け、テレワークにも対応できる書斎コーナーとしても使いやすくしました。
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【1000万】マンションフルリノベーション(茨城県牛久市)
牛久市の築14年、約80㎡のマンションフルリノベーション事例です。約1000万円で間取り・内装・設備全てを変更。キッチンや浴室などの設備はお客様ご自身でショールームをまわり選定されました。
・リビング(Before)
・リビング(After)
LDKは2つの部屋を1つにして広々とした空間に。リビングには造作や既製品のテレビボードを活用して収納も豊富に。開放的で明るく、ご家族の顔がすぐに見られるLDKのある家に生まれ変わりました。
・キッチン(Before)
・キッチン(After)
シンク上部の吊戸棚をなくしたことで、ダイニング側との一体感や開放感が増したL型の対面キッチン。
木目調だったキャビネット扉をモノトーンに変更して、都会的なシンプルモダンデザインに仕上げました。家全体のインテリアにもマッチしたお客様こだわりのセレクトです。
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【1700万】戸建てスケルトンリノベーション(茨城県土浦市)
施主様がご家族から受け継がれた築30年のご自宅は、立地や周辺環境がとてもよく施主様のお気に入りのお住まいでした。引っ越すことなく、建て替えするよりは安く済ませたいということでご相談をいただきました。
築30年でいたみもあったため、骨組みを残し、内装・外観も全て新しくするスケルトンリノベーションを選択しました。また、各所に見られたゆがみも一カ所づつ補正をかけながら工事をさせていただきました。
・間取り図
全体の間取りは4LDK→3LDKへ変更。2階部分の間取りはそのまま活かし、1階は和室をなくし水回りをまとめその分LDKを広くしました。
・外観(After)
外観は木目調の外壁材を使ってナチュラルテイストに。新築と見間違えるようなおしゃれな仕上がりになりました。
・リビング(Before)
・リビング(After)
12畳で窮屈だったLDKを19.5畳に間取り変更。掃き出し窓が増えてとても明るくなりました。高台にあることから、風通しもよく癒しの空間に仕上がり、リビングにいると時間を忘れてしまいそうとのことです。
さらに、左側の壁面の窓をハイサイドライトに変更し、壁掛けテレビのスペースも確保。さらに空間を広く使える工夫をしています。窓の位置を変えられるのは戸建てリノベーションならではですね。
・キッチン(Before)
・キッチン(After)
間取り変更でLDKが縦に長くなったため、壁付けのⅠ型キッチンをⅡ型の対面キッチンに変更できました。収納力もアップして使いやすそうです。リビングからの見晴らしの良さをキッチンからも楽しめます。
・水回り(Before)
・水回り(After)
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まとめ
ワンストップリノベーションは、希望の立地でリノベーションを物件探しから始めたい方や、不動産仲介・ローン選び・リノベーションの設計施工までの流れをしっかり把握しながらスムーズにリノベーションを進めたいという方におすすめのサービスです。
窓口が1つになって様々なコストが省けるのがワンストップリノベーションの最大のメリットですが、サービスを提供している企業も増えているため、会社選びは慎重に行うことが重要になります。
中古マンション・戸建てそれぞれのリノベーションの施工力や、地域の不動産情報に強みがあるかなど、今回解説した会社選びのチェックポイントも参考にしていただき、ぜひ理想の住まいづくりを実現してくださいね。
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