二世帯住宅リフォームのメリットデメリット|間取りの考え方と注意点
ライフスタイルの変化をきっかけに考え始めた『二世帯住宅』という暮らし方。親世帯と子世帯がともに快適に暮らすためにも、まずは暮らす環境を整えたい…とは思うものの、どんな間取りにしたらいいのか、何に気を付けたらいいのか、などわからないこともたくさんありますよね。
そこで今回は、二世帯住宅のメリットデメリット、リフォーム前に知っておきたい間取りの考え方や注意点をまとめました。これからのリフォーム計画に、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・二世帯住宅には様々な間取りタイプがあります。自分たちが求めているリフォーム後の暮らしや予算を考えた時、どの間取りタイプが最も適しているのかをよく話し合った上で、満足できるものを選ぶようにしましょう。
・二世帯住宅にはデメリットもありますが、一緒に暮らすからこそわかる快適さがあります。理想の暮らしが実現できるよう、納得のいくリフォーム計画を進めていきましょう。
二世帯住宅とは
親世帯と子世帯が一緒に暮らすことができるように、通常の住宅よりも広く生活設備も整えられた住宅を二世帯住宅といいます。
ここ数年で一気に新しい生活様式に変わり、親世帯や子世帯との距離感を見直したという方は多いのではないでしょうか。いつでも顔を合わせながら会話をして、お互いの生活を支え合うことができる二世帯住宅は、暮らしの選択肢として再び選ばれるようになってきています。
二世帯が暮らせるように間取りを変更するだけでなく、住宅の性能アップを伴うリフォームをする際は、『長期優良住宅化リフォーム推進事業』や『こどもみらい住宅支援事業』を利用すれば補助金が出たり所得税が減税になったりするサポート体制も整っています。うまく活用しながら、新しい暮らしに向けた準備を進めていきましょう。
二世帯住宅のメリット・デメリット
二世帯住宅での暮らしを始める前に、メリットとデメリットをチェックしておきましょう。
二世帯住宅のメリット
メリット① 家事や子育ての負担軽減
子育て世帯にとって、子育てをしながら家事や仕事をすることは大きな負担になります。毎日の食事づくりや片付け、買い出しなどを親世帯にサポートしてもらえたらかなり負担軽減になるでしょう。親世帯にとっても、通院や入浴といった日常生活のサポートがあれば、孤独を抱えることなく日々の暮らしを楽しむことができます。
二世帯住宅に暮らすことで、親世帯、子世帯お互いが抱える負担をサポートし合う環境が整うというのは大きなメリットでしょう。
メリット② ランニングコストをおさえることができる
二世帯住宅に暮らすことで、電気ガス水道費用や食費、車の維持費といった生活費を折半することができます。そのため、別々に暮らすよりも生活コストをおさえることができます。さらに、住宅の性能アップを伴うリフォームをすることで冷暖房効率も上がるため、今までの暮らしよりも電気代をおさえることもできます。
生活費をおさえることができれば、その分食事や外出などを楽しむことができ、家族の思い出を増やすことができますね。
メリット③ 何かあった時も安心
離れて暮らしていると、怪我や病気など何かが起こった時にすぐに対応することができません。二世帯住宅なら、長時間かけて実家と自宅を行き来するストレスや、何かあったらどうしようという不安を抱えることなく、安心して暮らすことができます。
一緒に暮らすことで、経済的な負担だけでなく心理的な負担も解消できるというのは大きなメリットでしょう。
二世帯住宅のデメリット
デメリット① 干渉してしまいトラブルに…
お互いの暮らしについつい立ち入ってしまったり口を出してしまったり…と、トラブルが増えがちなのが二世帯住宅の暮らしです。親子だからこそ干渉してしまうのかもしれませんが、トラブルがストレスになるのは考えものですよね。
価値観や生活習慣が違うことを認め合い、事前にルールを決めておく、干渉しないような間取りにする、といった工夫が大切です。
デメリット② お互いに気を遣う生活に…
友だちを気軽に呼ぶことができない、好きな時間にお風呂に入れない、長時間家を留守にできない…などお互いに気を遣いながら暮らさなければならないのは、デメリットと言えるでしょう。世代によってライフスタイルが異なれば、日々の生活の中での優先順位も異なります。お互いを尊重しつつも、気を遣いすぎて疲れてしまわないよう、日々コミュニケーションを取りながら程よい距離感を築いていくといった工夫が必要です。
デメリット③ リフォーム費用が高くなる
通常のリフォームより、二世帯リフォームはやはり費用がかかります。壁を撤去して、間取りを変更して、お風呂やトイレといった設備を2つずつ設置して…となると、どうしても費用がかかるでしょう。
初期費用はかかりますが、二世帯が快適に暮らす環境を整えるための先行投資だと考えて、補助金などをうまく活用しながらリフォーム計画を進めていくことで費用がかかりすぎるデメリットはある程度解決することができます。
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二世帯住宅の間取りタイプ
二世帯住宅といっても、さまざまな間取りがあります。間取りは、大きく3つのタイプに分けられるため、まずはどんな間取りがあるのかをチェックしておきましょう。
タイプ① 完全同居型
玄関やキッチン、リビング、トイレなど全てのスペースを共有する間取りを、『完全同居型』といいます。サザエさんの家の間取りが最もイメージに近く、生活空間を完全に共有します。
広いスペースが必要ない上、キッチンやトイレといった設備も1つだけなので、リフォームに費用はおさえることができます。
タイプ② 部分共有型
家族が集まるリビングだけ共有、費用がかかる水回りだけ共有、といったように部分的にスペースを共有する間取りを『部分共有型』といいます。
共有するスペースとプライバシーのスペースを分けることで、お互いが程よい距離感で暮らすことができます。
タイプ③ 完全分離型
ひとつの家の中にあるそれぞれの居住スペースが、完全に独立している間取りを『完全分離型』といいます。
お互いのライフスタイルを大切にしながら必要な時に顔を合わせることができるため、プライバシーを守りながら適度な距離感を保つことができます。3つの間取りタイプの中では最もリフォーム費用がかかります。
どの間取りにも、メリット・デメリットがあります。自分たちが求めているリフォーム後の暮らしや予算を考えた時、どの間取りタイプが最も適しているのかをよく話し合い、満足できる間取りを選ぶようにしましょう。
二世帯住宅リフォームの注意点
二世帯住宅にリフォームする場合、注意したいポイントがいくつかあります。失敗を避けるためにも、事前に注意点をおさえておきましょう。
注意点① 事前に住まいの構造をチェックしておく
二世帯住宅にするためにリフォームをして床面積を増やそう、と考えている場合、住まいの構造や容積率、建ぺい率によっては希望通りにできない可能性があります。構造上壁を撤去することができない、容積率の関係で敷地面積を増やすことができない、といった条件があるためです。希望しているリフォームができるのか、難しい場合はどんな工事ができるのかよく確認しておきましょう。
注意点② 事前に家族で話し合いをしておく
二世帯住宅にリフォームする前に、家族でしっかりと話し合っておきましょう。全員の意見を全て反映させることは難しいですが、優先順位の高い希望を新居に活かすことで、みんなの満足度を上げることができます。
『本当はここが不満だった…』とリフォームした後でトラブルにならないよう、どんな住まいにしたいのか、どんな暮らしをしたいのか、お互いが把握しておくことが大切です。
注意点③ リフォーム会社選びは慎重に
せっかくリフォームするのなら、細かく希望を聞いてくれた上で自分たちに合ったプランを提案してくれる会社を選びたいもの。さらに好きなデザイン、好きなスタイルに合わせたインテリアを提案してもらえたら、満足いく暮らしをスタートさせることができます。
リフォーム会社やスタッフとの相性はすぐに判断するのは難しいため、リフォーム計画会や間取りの相談会に参加して、よく話を聞いた上で決めていくと安心です。
▶︎フルリノベーション用マンション購入を失敗しない7つのポイント
二世帯住宅にリフォームして新生活を始めよう!
二世帯住宅にはデメリットもありますが、一緒に暮らすからこそわかる快適さがあります。どんな暮らしをしたいのか、よく話し合った上で理想のリフォーム計画を進めていきましょう。
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