一戸建てフルリフォームの費用相場｜補助金やコストダウンのポイントも解説

一戸建てのフルリフォームは、ご自宅の価値を高め、快適な住環境をつくる絶好の機会です。

新たに中古住宅を購入した場合や、長年住んだご自宅のリフォームを考えている場合でも、それぞれに適したプランが必要です。

そこで本コラムでは、一戸建てのフルリフォームの費用相場を詳しく解説し、補助金の活用方法やコストダウンのポイントについてもご紹介します。

情報をしっかりと整理し、後悔のないリフォームを実現しましょう。このコラムがあなたのリフォーム計画の参考になれば幸いです。

 

 

一戸建てフルリフォームの費用相場は広い

一戸建てのフルリフォームはマンションに比べて自由度が高く、その費用相場は非常に幅広いです。さらに、延床面積や建物の構造、状態によっても費用は大きく変動します。

国土交通省のアンケートによれば、建物の基礎や土台など躯体以外の部分をフルリフォームした場合の費用相場は500～2,500万円です。このように同じフルリフォームでも、2,000万円もの差が生じることがあります。

参照：国土交通省「リフォームの内容と価格について」

一口にフルリフォームと言っても、設備や内装をどこまで交換するか、耐震補強や断熱改修が必要かどうかなど、その内容は一軒ごとに異なります。

したがって、一戸建てのフルリフォームを計画する際には、必要な工事と予算を明確に把握することが重要です。

必要なリフォーム内容は建物の状態やライフスタイルによって異なりますが、築年数を目安にするのが分かりやすいでしょう。以下に具体的な例をご紹介します。

築20年の一戸建てフルリフォーム費用相場

築20年はフルリフォームを検討する最初のタイミングです。適切にメンテナンスされてきた一戸建てであれば、水回り交換や内装の張り替えがメインとなり、比較的費用を抑えられる可能性が高いです。

リフォーム内容	費用相場
洗面化粧台の交換	20〜50万円
タンクレストイレへの交換	30〜50万円
システムキッチン（Ⅰ型）の交換	40〜80万円
システムバスの交換（戸建て）	60〜150万円
壁クロスの貼り替え	6〜30万円
スレート屋根の塗り替え（戸建て）	20〜80万円
シロアリ防止処理（戸建て）	15〜30万円
外壁材の重ね塗り（戸建て）	50〜150万円
合計	241〜620万円

出典：国土交通省「リフォームの内容と価格について」

現在の間取りに大きな不満がなければ、水回り設備の交換や内外装の張り替えがメインとなり、費用相場は241～620万円です。

築20年の一戸建ては現行の新耐震基準で建てられているため、大規模な耐震補強は必要ない可能性が高いです。

以下のコラムでは、築20年のフルリフォーム費用相場や考え方について解説していますので、あわせてごらんください。

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また、築20年前後の一戸建ては、シングルガラスが使われていることも多いため、断熱性や快適性を高めるための窓リフォームの検討をおすすめします。

ただし窓リフォームの費用相場は、窓の数やサイズによって変動します。以下のコラムでは、窓リフォームの費用相場や種類を解説していますので、あわせてごらんください。

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築30年の一戸建てフルリフォーム費用相場

築30年前後の一戸建てのフルリフォームは、建物の状態や今後どれだけ住み続けるかによって費用が変動します。

一般的な築30年の一戸建てのフルリフォームに必要な項目や費用相場は以下の通りです。

リフォーム内容	費用相場
洗面化粧台の交換	20～50万円
タンクレストイレへの交換	30～50万円
システムキッチンの交換	75～200万円
システムバスの交換	60～150万円
ガス給湯器の交換	20～50万円
ダイニングの改修	100～200万円
リビングの改修	200～400万円
壁クロスの貼り替え	6～30万円×部屋数
畳⇒フローリングに	15～60万円
雨どいの交換	5～40万円
サイディングの上張り	80～200万円
瓦屋根の交換	70～120万円
玄関の改修	20～150万円
合計	701～1,700万円

出典：国土交通省「リフォームの内容と価格について」

築30年の戸建ては、内装張り替えや水回り設備の交換にくわえて、屋根や外壁材、雨どいなどの交換も必要になります。建物の状態や選ぶ設備・建材によって費用は変わりますが、相場は701～1,700万円となっています。

ただし、実際に築30年の一戸建てを新築同様にフルリフォームする場合、1,500万円前後の費用がかかることが多いです。

築30年の戸建ても新耐震基準で建てられているため、大規模な耐震改修や補強は必要ないケースが多いです。ただし、雨漏りやシロアリ被害などがある場合は追加費用が発生することもあります。

また、築30年の一戸建てフルリフォームの費用相場や耐久性については、以下のコラムでも詳しく解説していますので、あわせてごらんください。

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築40～50年の一戸建てフルリフォーム費用相場

築40～50年の一戸建ては、建て替えかフルリフォームかを検討する方が多いです。

築40～50年になると、配管や電気配線などの見えない部分も一新し、耐震補強や断熱改修も必要になります。

したがって、築40～50年の一戸建ての場合は、躯体以外の部分を一度解体してからつくり直す、スケルトンリフォームをすることが多いです。

スケルトンリフォームについては、以下のコラムでメリット・デメリット、費用相場などを解説していますので、あわせてごらんください。

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スケルトンリフォームの費用相場は、1,500～2,500万円前後が目安です。築年数が経つほど、雨漏りやシロアリ被害のリスクが高まり、追加費用がかかる可能性もあります。

ただし、令和4年度住宅市場動向調査によると、建て替え費用の全国平均は4,487万円であるため、スケルトンリフォームの方が費用を抑えられます。

 

築40～50年のフルリフォームについて、以下のコラムでも詳しく解説していますので、あわせてごらんください。

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一戸建てフルリフォーム費用を抑えるポイント

一戸建てのフルリフォームには多額の費用がかかるため、効果的にコストを抑える方法を知っておくことが重要です。

ここでは、フルリフォーム費用を抑えるための具体的なポイントをご紹介します。

最初に予算を決める

リフォームは工事内容によって費用が大きく変動するため、最初に予算を設定することが大切です。

予算の上限が明確であれば、必要な部分に適切にお金をかけ、優先順位が低い箇所はコストダウンすることができます。

優先順位が低い箇所であれば、設備や建材のグレードを下げても、満足度を維持しながら費用を削減できます。

今回、本コラムでご紹介した費用相場を参考にして、リフォームの大まかな予算を立てましょう。

間取り変更の必要性を考える

フルリフォームでは、間取り変更の有無によって費用が大きく変わることも多いです。

間取り変更によって住みやすくなるケースもありますが、既存の間取りを活かして暮らしやすくリフォームすることもできます。

例えば、大規模な間取り変更を避け、壁やドアの位置を少し変えるだけで利便性が向上することもあります。

コストを抑えつつ、暮らしやすい動線や開放感のある空間を実現する方法を検討しましょう。

補助金を活用する

一戸建てのフルリフォームを対象とした補助金制度を活用することで費用負担を軽減できます。

補助金制度	補助額の上限
子育てエコホーム支援事業	20～60万円/戸
先進的窓リノベ2024事業	200万円/戸
給湯省エネ2024事業	8～18万円（設置機器によって変動）

 

例えば、2024年のリフォームには上記のような補助金制度があり、補助金額の上限はかなり大きいです。

以下の記事では、2024年にリフォームで使える補助金や助成金について解説していますので、あわせてごらんください。

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まとめ

一戸建てのフルリフォームは費用の幅が広く、工事内容も多岐にわたるため、しっかりとした計画が必要です。

築年数や建物の状態に応じて適切なリフォームを行い、快適な住環境を実現しましょう。

また、補助金を上手に活用し、費用を抑えながら理想のリフォームを実現することも大切です。

ライズクリエーションでは、お客様のご希望やご予算に合わせた一戸建てフルリフォームのご提案を行っております。

理想の住まいを一緒に実現するために、どうぞお気軽にお問い合わせください。私たちがお手伝いいたします。