先進的窓リノベ2024事業の対象工事と補助金額を分かりやすく解説
この記事では、先進的窓リノベ2024事業について、対象となる窓リフォームの種類や補助金額を詳しく解説します。
先進的窓リノベ2024事業は前年度の内容を引き継いでおり、断熱性の高い窓リフォームを対象として一戸あたり最大200万円の補助金を受け取れる可能性があります。
ただし、対象工事や申請の注意点などを把握しておかないと、補助金を受けとれなくなるケースもあるので要注意。補助金の要件をしっかりクリアできるよう、基礎知識を把握しておきましょう。
公式サイトだけだと分かりにくい部分を重点的に解説しますので、ぜひお得なリフォーム計画にお役立てください。
※本記事は先進的窓リノベ2024事業の公式サイトの2024年1月時点の情報をもとに作成しています。詳しい内容や最新の状況については、お気軽にお問い合わせください。
- 先進的窓リノベ2024事業の補助上限は200万円で、工事個所ごとの合計金額が支給されます。
- 申請は2024年3月中下旬から開始ですが、予算上限に達すると早期締め切りとなる可能性があるのでなるべく早めに計画を立てましょう。
Contents
先進的窓リノベ2024事業はいつからいつまで?
画像引用元:先進的窓リノベ2024事業公式サイト
2024年度の先進的窓リノベ事業の申請は、3月中下旬以降からスタートする予定です。ただし、対象となる工事期間は2023年11月2日~2024年12月31日までなので、申請スタート前に着手することも可能です。
先進的窓リノベ2024事業は予算上限に達した時点で早期締め切りとなる可能性があるため、窓リフォームを考えている方はなるべく早めに見積もりや工事を進めておくことをおすすめします。
先進的窓リノベ2024事業の要件と補助金額上限
先進的窓リノベ2024事業の要件は、主に次の3つです。
- 所有する既存住宅を工事する
- 開口部(窓)の断熱性能を一定以上向上させる
- 工事請負契約書を交わす
対象となるのは既存住宅のみで、内窓交換やガラス交換などで開口部の断熱性能を向上させることが要件となります。店舗併用住宅や賃貸併用住宅の場合、自宅部分以外の工事は対象にならないため注意しましょう。また、工事請負契約書を交わさずに窓リフォームした場合は対象にならないので要注意。
基本的には、自宅や賃貸住宅の窓リフォームが対象になると考えればOKです。
先進的窓リノベ2024事業の対象リフォーム工事
先進的窓リノベ2024事業の対象となる窓リフォームは、大きく分けると4種類あります。それぞれ工事内容や断熱性能が異なるため、基本的な違いを把握しておきましょう。
①窓ガラス交換
画像引用元:先進的窓リノベ2024事業
既存サッシはそのままで、ペアガラス・トリプルガラスなど断熱性の高いガラスに交換する工事です。
マンション・戸建てどちらも工事しやすく、期間が短いのが窓ガラス交換のメリット。製品と工事費用も比較的リーズナブルで、お手軽に窓の断熱性能を高めることができます。
②内窓設置
画像引用元:先進的窓リノベ2024事業
今の窓の内側にもう一つ窓を付けるのが内窓設置です。すでに内窓が付いている場合、新しいものに交換するリフォームも対象となります。
内窓は空気層が厚いため断熱性能が高く、マンション・戸建てどちらも工事しやすいのがメリット。工場で作成した内窓を取り付けるだけなので、比較的工期も短めです。
ただし、窓を開け閉めする動作が2回になるので、人によってはわずらわしさを感じるかもしれません。
③外窓交換
既存の窓を新しいものに丸ごと交換する工事です。工事方法によってカバー工法・はつり工法の2種類に分かれます。
画像引用元:先進的窓リノベ2024事業
カバー工法は既存枠の上から新しい窓枠を被せる方法で、外壁を壊さずに交換でき、補修費用を節約できます。ただし、窓の内法は若干狭くなるのがデメリット。
画像引用元:先進的窓リノベ2024事業
はつり工法は既存の窓を枠ごと撤去して、新しい窓に交換するする方法です。外壁を壊すため補修が必要ですが、枠ごと断熱性能を高められるのがメリット。
④ドア交換
画像引用元:先進的窓リノベ2024事業
①~③の窓リフォームと同時申請を条件として、ドア交換も補助対象となります。玄関や勝手口などのドアを断熱性能が高いものに交換すると、住まい全体の省エネ性能アップが期待できます。
ドア交換も外窓交換と同じように、カバー工法・はつり工法の2種類あるので、ご自宅の状況に合わせて選びましょう。
先進的窓リノベ2024事業の補助金額
先進的窓リノベ2024事業は窓リフォーム一か所ごとに補助額が設定されていて、合計金額が支給される仕組みです。
補助額は建物の種類・開口部のサイズ・断熱性能の区分で変化します。具体的に見てみましょう。
ガラス交換の補助金額
窓の性能区分
【Uw】 |
ガラスのサイズ | |||
大(L)
<1.4㎡以上> |
中(M)
<0.8㎡以上、1.4㎡未満> |
小(S)
<0.1㎡以上、0.8㎡未満> |
極小(X)
<0.1㎡未満> |
|
P(SS)
【1.1以下】 |
55,000円 | 34,000円 | 11,000円 | 11,000円 |
S
【1.5以下】 |
36,000円 | 24,000円 | 7,000円 | 7,000円 |
A
【1.9以下】 |
30,000円 | 19,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
B
【2.3以下】 |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
ガラス交換の補助額は1枚ごとの金額で、戸建・マンションなどどの建物でも共通になっています。サイズが大きく、断熱性能が高いほど補助額も大きくなる仕組みです。
内窓設置の補助金額
窓の性能区分
【Uw】 |
内窓のサイズ | |||
大(L)
<2.8㎡以上> |
中(M)
<1.6㎡以上、2.8㎡未満> |
小(S)
<0.2㎡以上、1.6㎡未満> |
極小(X)
<0.2㎡未満> |
|
P(SS)
【1.1以下】 |
112,000円 | 76,000円 | 48,000円 | 48,000円 |
S
【1.5以下】 |
68,000円 | 46,000円 | 29,000円 | 29,000円 |
A
【1.9以下】 |
52,000円 | 36,000円 | 23,000円 | 23,000円 |
B
【2.3以下】 |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
内窓設置は1か所あたりの補助金額で、サイズと断熱性能によって変動します。建物の種類による補助額の差はありません。既存窓と平行かつ50cm未満の距離で設置することが条件なので注意しましょう。
外窓交換(カバー工法)
※戸建住宅・低層集合住宅
窓の性能区分
【Uw】 |
外窓のサイズ | |||
大(L)
<2.8㎡以上> |
中(M)
<1.6㎡以上、2.8㎡未満> |
小(S)
<0.2㎡以上、1.6㎡未満> |
極小(X)
<0.2㎡未満> |
|
P(SS)
【1.1以下】 |
220,000円 | 163,000円 | 109,000円 | 109,000円 |
S
【1.5以下】 |
149,000円 | 110,000円 | 74,000円 | 74,000円 |
A
【1.9以下】 |
117,000円 | 87,000円 | 58,000円 | 58,000円 |
B
【2.3以下】 |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
※中高層集合住宅
窓の性能区分
【Uw】 |
外窓のサイズ | |||
大(L)
<2.8㎡以上> |
中(M)
<1.6㎡以上、2.8㎡未満> |
小(S)
<0.2㎡以上、1.6㎡未満> |
極小(X)
<0.2㎡未満> |
|
P(SS)
【1.1以下】 |
266,000円 | 181,000円 | 112,000円 | 112,000円 |
S
【1.5以下】 |
180,000円 | 122,000円 | 75,000円 | 75,000円 |
A
【1.9以下】 |
148,000円 | 101,000円 | 62,000円 | 62,000円 |
B
【2.3以下】 |
102,000円 | 70,000円 | 43,000円 | 43,000円 |
※建物の種類
- 戸建住宅
- 低層集合住宅(3階以下)
- 中高層集合住宅(4階以上)
外窓交換のカバー工法は、建物の種類と規模で補助額が変わります。4階建て以上のマンションなどでは金額が高くなり、対象となる窓の性能区分も広くなります。
外窓交換(はつり工法)
※戸建住宅・低層集合住宅
窓の性能区分
【Uw】 |
外窓のサイズ | |||
大(L)
<2.8㎡以上> |
中(M)
<1.6㎡以上、2.8㎡未満> |
小(S)
<0.2㎡以上、1.6㎡未満> |
極小(X)
<0.2㎡未満> |
|
P(SS)
【1.1以下】 |
183,000円 | 136,000円 | 91,000円 | 91,000円 |
S
【1.5以下】 |
118,000円 | 87,000円 | 59,000円 | 59,000円 |
A
【1.9以下】 |
92,000円 | 69,000円 | 46,000円 | 46,000円 |
B
【2.3以下】 |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
※中高層集合住宅
窓の性能区分
【Uw】 |
外窓のサイズ | |||
大(L)
<2.8㎡以上> |
中(M)
<1.6㎡以上、2.8㎡未満> |
小(S)
<0.2㎡以上、1.6㎡未満> |
極小(X)
<0.2㎡未満> |
|
P(SS)
【1.1以下】 |
266,000円 | 181,000円 | 112,000円 | 112,000円 |
S
【1.5以下】 |
180,000円 | 122,000円 | 75,000円 | 75,000円 |
A
【1.9以下】 |
148,000円 | 101,000円 | 62,000円 | 62,000円 |
B
【2.3以下】 |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
※建物の種類
- 戸建住宅
- 低層集合住宅(3階以下)
- 中高層集合住宅(4階以上)
外窓交換のはつり工事は4階以上の集合住宅の場合補助額が変わります。カバー工法と金額が異なるサイズもあるので、間違えないようにしましょう。
ドア交換
ドア交換の補助額は外窓交換と同じです。カバー工法・はつり工法と建物の種類、サイズと性能区分も同じなので、外窓交換の補助額を参照してください。
先進的窓リノベ2024事業の注意点
先進的窓リノベ2024事業を活用して窓リフォームをする際は、次のポイントに注意してください。
早期締め切りの可能性がある
先進的窓リノベ2024事業の予算は1,350億円で、申し込みが上限に達すると早期締め切りとなる可能性があります。
予算に達しない場合の期限は2024年12月31日ですが、申し込みが多いと早期締め切りされて補助金を受けられません。
なるべく早めに見積もりや工事の予約を取り、申請手続きをスピーディーに進めましょう。
ほかの国の補助金と重複はできない
窓リフォームを対象とする国の補助金は複数ありますが、同じ工事個所で重複することはできません。
例えば、「子育てエコホーム支援事業」でも窓リフォームが対象になりますが、同じ窓で先進的窓リノベ2024事業と両方補助を受けることはできないということです。
別の工事個所については、ほかの補助金を併用できるケースもあります。
10年間は処分・貸付できない
先進的窓リノベ2024事業で補助金を受けた窓は、最低10年間処分や貸付できない点にも注意しましょう。
窓リフォームをした後10年間は建て替えや賃貸に出せず、自分で住み続ける必要があるということです。
店舗や事務所は対象外
先進的窓リノベ2024事業の対象になるのは住宅のみで、店舗・事務所など別の用途の建物で補助金を受けることはできません。
店舗併用・賃貸併用住宅の場合、住宅部分の窓のみが補助対象となります。
まとめ
先進的窓リノベ事業を上手く活用すれば、費用を抑えて断熱性能・省エネ性能を高めることができます。快適な暮らしや光熱費の節約につながるので、積極的に活用してみて下さい。
実際の申請や手続きはリフォーム会社が担当しますので、補助金活用の実績が多く安心して任せられるところに相談するのも大切なポイントです。
茨城県のつくば市・土浦市周辺で補助金を活用して窓リフォームをするなら、ライズクリエーションにご相談ください。補助金活用リフォームの実績が多数ございますので、しっかりサポートいたします。