築50年の戸建てはリフォームか建て替えか？費用比較や何年住めるか解説

この記事では、築50年の戸建てについてリフォーム・建て替えで悩んでいる方に向けて、それぞれのメリット・デメリットや費用相場を比較検討して解説します。

予算や将来のライフプランによって、リフォーム・建て替えどちらが向いているのかは変わってきます。今回の内容を一つずつチェックして、リフォーム・建て替えを上手に選べるように準備しましょう。

 

築50年の戸建てはリフォームか？建て替えか？どっちがいい？

最初に結論からお伝えすると、築50年の戸建てでリフォーム・建て替えどちらが良いかは、ケースバイケースです。

一般的には建て替えよりリフォームの方が費用を抑えられることが多いですが、建物の状態によってはかえって高くつく場合もあります。家族との思い出を残したい、最新設備のそろった家で快適に暮らしたいなど、住まいに求めることによってもどちらが向いているかは変わってきます。

大切なことは、周りの方や住宅会社の意見に流されず、ご自身にとってメリットが大きい選択肢を選ぶことです。リフォーム・建て替えそれぞれをフラットな目線でチェックして、理想の選択肢を見つけましょう。

築50年の家をリフォームして何年住める？

築50年前後の木造住宅は、内外装や設備、構造までしっかりリフォームすれば、あと30年前後住むのは難しくありません。

木造住宅の法定耐用年数は22年ですが、これは税法上の期間です。

木造住宅の柱や梁は、適切なメンテナンスを施すことで、80年前後使えると言われています。給排水管・外壁・屋根など主要な建材の耐用年数は30年が目安なので、フルリフォーム・リノベーション後はあと30年暮らせるということです。

築50年リフォームのメリット・デメリット

築50年前後の家をリフォームするメリット・デメリット両方をしっかり把握しましょう。

※築50年リフォームのメリット

• 費用を抑えやすい
• 工期が短い
• ベース間取りがあるのでプランを考えやすい
• 思い出を残せる
• 環境負荷が低い

建て替えと比較したリフォームのメリットは上記の通りです。既存の構造を活かせるリフォームは、建て替えより費用や工期を抑えやすいのが大きなメリット。

また今の間取りに対する不満を解消していけば、理想の住まいづくりをしやすいのも特徴です。

家族みんなで過ごした思い出を残せる、廃棄物が少ないので環境負荷が低いなど、副次的なメリットもあります。

※築50年リフォームのデメリット

• 間取りが制限される場合がある
• 追加費用が発生する可能性

リフォームする建物の構造によっては、間取り変更が制限されて理想の住まいをつくれないケースもあります。

例えば上下階でつながる通し柱や、建物の耐震性を確保するための筋交い壁は、撤去や移動ができないことも。

また雨漏りや白アリ被害など、見えない部分のトラブルで追加費用がかかる可能性もゼロではありません。築50年前後だと建築基準法改正以前の旧耐震基準で建てられているケースもあり、耐震補強工事が必要になることもあります。

築50年建て替えのメリット・デメリット

続いて、リフォームと比較した建て替えのメリット・デメリットもチェックしておきましょう。

※築50年建て替えのメリット

• 間取り・デザインの自由度が高い
• 最新の設備や住宅性能が手に入る
• 長く暮らすことができる

建て替えは1から間取りをつくれるため、プランの制約が少ないのが大きなメリットです。現代の基準で建てるため、断熱性・耐震性などの心配が少ないのもうれしいポイントですね。

また建て替えですべての構造が新しくなるため、将来リフォームして長く暮らせるのも利点と言えるでしょう。

※築50年建て替えのデメリット

• 解体費用などコストが多めにかかる
• 工期が長く借り住まいなどの負担が大きい
• 思い出を残せない
• 固定資産税が高くなる

建て替えは建物の解体から始まるため工期が長く、費用もリフォームより多めにかかることが多いです。

また仮住まい期間が長くなるため、引っ越しや家賃の負担が大きくなるのもデメリット。 また建物が新築状態になるため、評価額が変わって固定資産税が高くなるケースが多いのも注意すべきポイントです。

 

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築50年のリフォーム・建て替え費用を比較

実際に築50年の戸建て住宅をリフォーム・建て替えした場合の費用相場を求めてみましょう。

築50年のリフォーム費用　1,500～2,500万円

築50年の家を新築同様にフルリフォームする場合の工事内容と費用を、国土交通省のアンケート結果を基に考えてみましょう。

リフォーム内容	費用相場
洗面化粧台の交換	20～50万円
タンクレストイレへの交換	30～50万円
システムキッチンの交換	75～200万円
システムバスの交換	60～150万円
ガス給湯器の交換	20～50万円
ダイニングの改修	100～200万円
リビングの改修	200～400万円
壁クロスの貼り替え	6～30万円×部屋数
畳⇒フローリングに	15～60万円
雨どいの交換	5～40万円
サイディングの上張り	80～200万円
瓦屋根の交換	70～120万円
玄関の改修	20～150万円
合計	701～1,700万円

参照元：国土交通省　リフォームの内容と価格について

内装・外観・設備を新築同様に仕上げる内容をピックアップすると、701～1,700万円となります。費用相場が広いのは、選ぶ設備や工事範囲によって変動するためです。

また同じアンケート結果では、柱・土台・基礎といった躯体以外の部分を全面リフォームする場合、500～2,500万円となっています。耐震補強や間取り変更など、追加費用が発生する場合2,000万円前後になるケースが多いです。 実際に戸建て住宅をフルリフォームする場合の状況と照らし合わせると、1,500～2,500万円が費用相場と言えそうです。

築50年の建て替え費用　3,480万円

国土交通省の令和三年度住宅市場動向調査によると、建て替え費用の全国平均は3,480万円でした。

このうち自己資金は1,828万円で、残りは住宅ローンを組む方が多いという結果になります。

あくまで平均価格ですが、フルリフォーム・リノベーションよりかなり多めに費用がかかり、年齢や返済期間を考えると頭金も用意する必要がありそうです。

結論：大きなトラブルが無ければリフォームが1,000万円以上安い

平均価格で比較すると、建て替え3,480万円、リフォーム1,500～2,500万円で、リフォームの方が約1,000～2,000万円前後安くなりました。

雨漏りやシロアリ被害などの大きなトラブル、大規模な耐震補強などが無ければ、リフォームの方がかなりお得になると言えるでしょう。

築50年のリフォーム・建て替え判断ポイント

リフォーム・建て替えの判断をするときは、次のポイントについて事前にしっかり考えましょう。

あと何年住む？

まずは今後のライフプランを踏まえて、リフォーム・建て替えした後に何年住むのか考えましょう。 例えば、あと20～30年住んでマンションや二世帯住宅に移り住むなら、リフォームで費用を抑えるメリットが大きいです。

しかしお子さん世代に相続して長く住む予定なら、建て替えの方が良いかもしれません。 リフォーム・建て替え判断の重要なポイントになるので、何年住むのかしっかりシミュレーションしましょう。

建物の状態

前述したように、戸建て住宅のリノベーション費用は建物の状態によって大きく変動します。50年の間に雨漏りやシロアリ被害などが進行している場合、相場より多めに費用がかかる可能性が高いです。 建物の状態が悪い場合は建て替え・問題ない場合はリフォームが向いていると言えるでしょう。

木造住宅のノウハウを持つ専門店に相談して、建物の状態を正しく把握することが大切です。

リフォーム・建て替え両方に対応する会社に相談しよう

ここまで解説したように、リフォーム・建て替えにはそれぞれ良い部分があり、費用やメリット・デメリットをしっかり比較検討することが大切です。しかしリフォーム会社・工務店やハウスメーカーそれぞれに相談したり、見積もりをとったりするのは大変ですよね。

そこでおすすめするのは、リフォーム・建て替え両方に対応している住宅会社に相談することです。リフォーム専門会社・新築専門会社だと、立場上自社で対応できない選択肢はおすすめできないでしょう。

しかしリフォーム・建て替え両方扱う会社なら、建物の状態やご予算、ライフスタイルなどに合わせてフラットな目線でアドバイスができます。リフォーム・建て替えどちらか明確に決まっていれば専門会社でもOKですが、悩んでいる方はなるべく両方対応できる会社に相談してみてください。

茨城県のリフォーム・建て替え判断はライズクリエーションへ

私たちライズクリエーションは、茨城県でリフォーム・新築・不動産をカバーする総合住宅会社です。

自社内でリフォーム・建て替えに対応しておりますので、どちらかをひいきすることなく、お客様に合ったプランをご提案可能です。

マイホームの間取りやデザインはもちろん、資金計画や仮住まいのことなど、どんなこともお気軽にご相談ください。