マンションの防音リフォーム|工事内容・費用相場・おすすめの補助金も紹介

マンションにお住まいで、「上下階や隣戸からの生活音が気になる」「楽器の演奏音が漏れるのを防ぎたい」とお悩みの場合、防音リフォームがおすすめです。
しかし、マンションならではの制約や注意点もあるため、施工前に十分理解しておくことが欠かせません。
そこでこの記事では、マンションで可能な防音リフォームの方法から費用相場、利用できる補助金まで詳しく解説します。
・窓・壁・天井・床の防音リフォームや防音室の設置など、悩みに合わせて工事内容を選びましょう。
・費用は施工箇所や内容によって幅があり、断熱改修を絡めると「みらいエコ住宅2026」「先進的窓リノベ2026」等の補助金を使える可能性があります。
Contents
マンションでも防音リフォームは可能か

マンションでも防音リフォームは可能ですが、戸建て住宅とは異なる制約があるため注意しましょう。
マンションは専有部分と共用部分に分かれており、窓・玄関ドア・バルコニーなどは共用部分にあたるため、リフォームが制限されているケースが大半です。
一方、室内の壁・床・天井は専有部分として扱われることが多く、比較的自由にリフォームできます。
しかし、マンションの管理規約によって床の遮音等級が定められており、フローリングの張り替えなどに制限があるケースも少なくありません。
規約違反のリフォームを行うと、後から原状回復を求められるリスクもあるため、事前の規約確認を忘れず行いましょう。
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マンションの防音リフォーム方法

マンションで実施できる防音リフォームには、複数の方法があります。
それぞれの特徴と、どのような場合におすすめなのかご紹介します。
窓の防音リフォーム
窓の防音リフォームでは、内窓(二重窓)の設置や防音ガラスへの交換が行われます。
内窓の設置とは、既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付ける方法で、窓と窓の間にできる空気層によって音の侵入を軽減します。
工事は比較的簡単で、1つの窓につき数時間程度で完了するケースがほとんどです。
防音ガラスへの交換では、音の振動を吸収したり、共振(増幅)を防止できる特殊なガラスに取り替えます。
遮音性の高い中間膜を挟んだ合わせガラスや、厚みの異なる複層ガラスなどに交換するのが基本ですが、窓はマンションの共用部分に当たり、ガラス交換が認められない場合も多いため注意しましょう。
どんな時におすすめか
窓の防音リフォームは、次のようなケースでおすすめです。
- 幹線道路や線路沿いなどで外部からの騒音に悩んでいる
- 室内で楽器演奏をする
- 在宅勤務やオンライン会議で静かな環境が必要
窓は壁より防音性能が低い箇所のため、効果的な防音対策として優先順位が高くなります。
交通量の多い道路に面したお部屋や、電車の通過音が気になるお部屋の場合はとくにおすすめのリフォームです。
壁の防音リフォーム
壁の防音リフォームでは、遮音シートや吸音材を使った工事が行われます。
遮音シートを使用する場合、既存の壁に貼り付けて、その上から石膏ボードを重ねて仕上げるのが基本です。
遮音シートは音を反射させて通さない性質があるため、石膏ボードと組み合わせることでさらに優れた防音効果を発揮します。
吸音材を使用する方法では、グラスウールやロックウールなどの吸音材を壁の中に充填することにより、音を吸収して反響を抑えます。
壁の施工にあわせて、換気口を防音仕様に変える工事も効果的です。
どんな時におすすめか
壁の防音リフォームは、次のようなケースにおすすめです。
- 楽器演奏をする、あるいはホームシアターなどを設置したい
- テレワークや在宅ワークスペースを確保したい
- 隣家や隣室からの騒音に悩んでいる
- 子ども部屋やプレイルームを設けたい
- 寝室の静音性を高めたい
壁の防音リフォームでは、騒音の種類や求める防音レベルに応じて遮音と吸音を適切に組み合わせましょう。
天井の防音リフォーム
天井の防音リフォームでは、遮音材や防音パネルを天井に取り付けるなど、上階からの音を軽減する工事を行います。
遮音材や防音パネルの設置のみの場合、既存の天井を解体せずに施工できる場合もめずらしくありません。
しかし、重量衝撃音(足音など)を防ぐには、遮音材や防音パネルの設置だけでなく二重天井化が必要です。
天井裏の空間を広くとった上で、間に吸音材を入れた二重構造の天井にすることにより、上階からの音を吸収します。
どんな時におすすめか
天井の防音リフォームは、次のようなケースにおすすめです。
- 上階から響く音が気になる
- 走り回る音、ものを落とす音などの固体伝搬音が響く
- 静かで集中できる空間を作りたい
音が漏れるのを防ぎたい場合だけでなく、上階からの音が伝わるのを防ぎたい場合におすすめの工事です。
床の防音リフォーム
床の防音リフォームでは、下階への音の伝わりを軽減します。
代表的な方法として挙げられるのが、遮音フローリングへの張り替えです。
遮音フローリングとは、裏面に衝撃音を吸収するクッション材が付いている床材で、階下への音漏れを防ぎます。
その他にも、床材の下に遮音マットを敷いたり、断熱材や吸音材を敷き詰めることで、防音効果を高めることが可能です。
どんな時におすすめか
床の防音リフォームは、次のような場合に適しています。
- 畳をフローリングに変更したい
- 子どもの足音や物の落下音など、階下への騒音が気になる
- ペットを飼い始める時(走り回る音や爪の音を軽減したい)
マンションによっては、カーペットや畳からフローリングへの張り替え自体を禁止している場合もあるため、事前に管理規約を確認しておきましょう。
防音室を設置するリフォーム
マンションの防音リフォームでは、部屋の中に防音室を作ることもできます。
防音室は壁・床・天井・ドアすべてに防音処理が施されており、外部への音漏れと外部からの音の侵入の両方を防止できるのが特徴です。
組み立て式(ユニット式)の防音室や、オーダーメイドで設計する防音室があり、組み立て式であれば比較的安価で設置も難しくありません。
しかし、防音性能には限界があるため注意しましょう。
オーダーメイドの場合、工事期間は長く費用も高額となりますが、高い防音性能を実現できるのは大きなメリットです。
どんな時におすすめか
防音室の設置をおすすめするのは、次のケースです。
- 楽器の練習や演奏を自宅で行いたい
- 音楽の録音や配信業務や動画撮影を行いたい
- カラオケやホームシアターを楽しみたい
- ゲームや映画鑑賞を大音量で楽しみたい
- テレワークやオンライン会議のために周囲の音を遮断したい
趣味・仕事のどちらにおいても防音室は役立ちますが、防音室を設置するスペースが必要となるため、部屋が狭くなる点には注意してください。
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マンションの防音リフォームにかかる費用

あくまでも目安になりますが、マンションの防音リフォームにかかる費用は次の通りです。
| 施工箇所 | 工事内容 | 費用目安 |
| 窓 | 内窓の設置 | 5万〜15万円/箇所 |
| 複層ガラスへの交換 | 5万〜15万円/箇所 | |
| 壁 | 防音材充填・防音シート施工 | 2万〜15万円 |
| 換気口の防音対策 | 2万円〜 | |
| 天井 | 吸音材充填 | 10万〜30万円 |
| 二重天井工法 | 50万円〜 | |
| 床 | 防音フローリング | 20万円〜 |
| 遮音マット 吸音材の床下敷き詰め |
30万〜80万円 | |
| 防音室 | 組み立て式防音室の設置 | 50万〜300万円 |
| 一室を丸ごと防音室化 | 100万〜600万円 |
使用する防音材のグレードや施工範囲、天井や壁、床の状態によっても費用は変わってくるため、正確な金額については現地調査の上で見積もりをとりましょう。
マンションの防音リフォームで利用できる補助金
マンションの防音リフォームでは、「みらいエコ住宅2026事業」、あるいは「先進的窓リノベ2026事業」の補助金を利用できる可能性があります。
みらいエコ住宅2026事業
「みらいエコ住宅2026事業」は、住宅の省エネ化を後押しする補助金で、省エネリフォームも幅広く補助の対象とした制度です。
リフォームで「みらいエコ住宅2026事業」に申請する場合、対象住宅と補助上限額は以下のとおり定められています。
| 対象住宅(リフォーム前) | 到達水準(リフォーム後) | 補助上限額 |
|---|---|---|
| 平成4年基準を満たさないもの | 平成28年基準相当に達する改修 | 上限:100万円/戸 |
| 平成11年基準相当に達する改修 | 上限:50万円/戸 | |
| 平成11年基準を満たさないもの | 平成28年基準相当に達する改修 | 上限:80万円/戸 |
| 平成11年基準相当に達する改修 | 上限:40万円/戸 |
また、対象となる工事は次の通りです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 必須工事 | 開口部、外壁、屋根・天井又は床の断熱リフォーム、 エコ住宅設備の設置の組み合わせ |
| 附帯工事 | 子育て対応リフォーム、バリアフリーリフォーム等 |
防音リフォームも兼ねた内窓設置リフォーム、天井や床の断熱リフォームを行う場合は、補助金を申請できる可能性があります。
申請期間については2026年1月現在で明らかになっていませんが、前年度と同様に2026年3月下旬〜12月末まで(予算上限に達し次第終了)になると予想されるため、詳細の発表を待ちましょう。
先進的窓リノベ2026事業
マンションの防音リフォームで内窓の設置などを行う場合、国の補助金制度「先進的窓リノベ2026事業」を利用できる可能性があります。
「先進的窓リノベ2026事業」とは、内窓設置・外窓交換・窓ガラス交換などを行う際、熱貫流率(Uw値)1.9以下などの要件を満たしていれば、最大で100万円の補助金を申請できる制度です。
| 補助額 | 最大100万円/戸(補助対象額の50%以内) |
| 対 象 | 住宅や一部の非住宅建築物における、窓(ガラス・サッシ)やドアの断熱改修工事 |
| 要 件 | 建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるもの その他の要件を満たすもの |
〈出典〉住宅の省エネ化への支援強化策(令和7年度補正予算案の閣議決定)~環境省・経済産業省・国土交通省の3省が連携して引き続き取り組みます~ | 報道発表資料 | 環境省
2026年の3月下旬から最長で2026年の12月末までが申請期間とされていますが、予算に達し次第受付は終了されるため、申請する場合は早めの準備をおすすめします。
〈出典〉断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業の概要
補助金については、こちらの記事もごらんください。
〈関連ページ〉【2026年最新】リフォームで使える補助金を解説|対象工事・補助額・いつから申請可能かわかりやすく紹介
マンションで防音リフォームを行う場合の注意点

マンションで防音リフォームを検討される場合、次の2点には注意しましょう。
どこまでリフォーム可能か規約を確認しておく
マンションで防音リフォームを実施する前に、必ず管理規約を参照し、想定している工事内容が可能か確認しておきましょう。
例えば、次のように工事が制限されている可能性があります。
- 床材を変更する場合、L-45やL-40などの遮音等級について管理規約で定められている
- 防音性能を高めるための二重床や二重壁の設置が規約で禁止されている
- 防音材などの重量のある建材の使用が、建物の構造上制限されている
- 玄関ドア・窓サッシ・バルコニーなど共用部分とされる箇所への工事は禁止されている
専門的な内容が記載されていることも多いため、リフォーム会社と一緒に規約を確認し、工事可能な範囲を正確に把握することが重要です。
遮音と吸音を組み合わせて施工する
防音リフォームで高い効果を得るには、「遮音」と「吸音」の両方をバランス良く組み合わせましょう。
それぞれどちらも防音に効果的ではあるものの、アプローチ方法が異なるためです。
| 項目 | 遮音 | 吸音 |
| 基本原理 | 音を跳ね返して遮断する | 音を吸収して反射を抑える |
| 主な効果 | 外への音漏れを防ぐ | 室内の反響音を軽減する |
| 代表的な素材 | 石膏ボード 鉄板 コンクリート |
グラスウール ロックウール ウレタンフォーム |
遮音は音を遮断して外部に伝わりにくくする技術であり、吸音は音を吸収して室内の響きを抑える技術です。
遮音材だけを施工すると室内で音が反響してしまい、吸音材だけでは外部への音漏れを防止できません。
外からの騒音でお悩みの場合は窓の遮音対策、生活音の影響を減らしたい場合は床や壁に吸音材を施工するなど、目的に応じた計画を立てましょう。
マンションリフォームについては、こちらでも解説しています。
〈関連ページ〉【80平米】マンションフルリフォーム費用の相場を解説|予算別に何ができるかも紹介
マンションの防音リフォームはDIY可能か

防音リフォームの一部はDIYで行うことも可能です。
しかし、防音マットや吸音パネルの設置など、簡易的な防音リフォームにとどまります。
壁や天井の解体を伴う工事、遮音フローリングへの張り替えなどは、専門的な技術と知識が求められるため、DIYでの対応は推奨できません。
無理にDIYを行っても、施工不良で防音効果を得られなかったり、建物を傷めてしまうリスクも考えられます。
マンションによっては、管理規約でDIYでのリフォームが制限されているケースもあるので、事前の確認が重要です。
まとめ

マンションの防音リフォームは、専有部分であれば比較的自由に実施できるものの、管理規約の確認と遵守が必須とされます。
工事内容が制限されている場合もあるため、検討しているリフォーム内容が可能か、施工会社とともに十分に確認しておきましょう。
また、防音効果を最大限に得るには、実績のある業者に依頼し、適切に施工してもらうことが重要です。
快適な住環境を実現するために、計画的に防音リフォームを進めていきましょう。
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