【2025年まだ間に合う】断熱リフォームで使える補助金4選|申請する際の注意点も解説
「家が暑い/寒い」「季節問わず快適な家にしたい」とお悩みの場合、断熱リフォームはおすすめの選択肢です。
しかし、断熱リフォームは高額になる傾向があり、費用面が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、断熱リフォームで使える補助金について解説するとともに、補助金を申請する際の注意点を紹介します。
断熱リフォームの費用をできる限り抑えたい方は、ぜひ最後までごらんください。
- 断熱リフォームでは、子育てグリーン住宅支援事業や先進的窓リノベ2025事業などの補助金を申請できます。
- 各補助金で対象となる工事が異なるため、申請時には注意が必要です。
- 12月末で締切の補助金が多いですが、予算に達し次第受付終了となるため、早めの手続きをおすすめします。
【2025年】断熱リフォームで申請できる補助金4選

2025年9月現在において、断熱リフォームを行う際に申請可能な補助金を紹介します。
各補助金の補助額や対象工事、申請条件のほか、どのような人におすすめかも解説するので、ぜひ参考になさってください。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、省エネ改修やバリアフリー改修などの費用を補助する制度です。
名称に「子育て」と付けられているものの、断熱リフォームで申請したい場合は、世帯を問わず条件を満たせば対象となります。
補助額
子育てグリーン住宅支援事業をリフォームで申請する場合、SタイプとAタイプの2つから選択可能で、補助金額は最大60万円/戸です。
メニュー | 改修内容 | 対象者 | 最大補助額/戸 |
Sタイプ | 必須工事全3種類を実施 | すべての世帯 | 60万円 |
Aタイプ | 必須工事3種類のうち2種類を実施 | すべての世帯 | 40万円 |
対象工事
子育てグリーン住宅支援事業では、必須工事を2つ以上実施しなければ対象とはなりません。
必須工事を2つ以上実施すると、断熱リフォーム以外のバリアフリーリフォームや子育て対応リフォームなども補助の対象となります。
2つ以上の実施が必須 |
・開口部の断熱リフォーム ・外壁や屋根、天井、床の断熱リフォーム ・エコ住宅設備の設置 |
必須工事を2つ以上実施すると対象となる工事 |
・子育て対応リフォーム ・防災性向上リフォーム ・バリアフリー化リフォーム ・空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 ・リフォーム瑕疵保険等への加入 |
申請条件
補助金を申請するには、次の条件を満たす必要があります。
- 2024年11月22日以降に着工する
- 補助金額の合計が5万円以上である
- リフォームする住宅の所有者等である
申請期間
申請期間は2025年3月31日〜12月31日で、予算上限に達した段階で受付終了となります。
申請しようと思っていたら受付が終了していた、というケースも考えられるので、申請を検討されている方はなるべく早く準備を進めましょう。
また、対象となるのはこれからリフォームを行う住宅で、すでにリフォーム済みの場合は対象とならないため注意してください。
どんな人におすすめか
断熱リフォームの中でも子育てグリーン住宅支援事業がおすすめの人は、次の通りです。
- 既存住宅の窓・断熱・エコ設備の省エネリフォームを2項目以上まとめて実施する計画がある
- 合計補助額が5万円以上になる見込みの断熱リフォームを検討している
- 玄関ドアや窓の高断熱化、断熱材の追加のほか、高効率給湯器などのエコ設備更新を検討している
- 子育て対応リフォームやバリアフリーリフォーム、防災対応リフォームなどを省エネリフォームと同時に進めたい
- 2024年11月22日以降に着工済み、または今後着工予定のリフォームがある
<参照>対象要件の詳細【リフォーム】|子育てグリーン住宅支援事業【公式】
先進的窓リノベ2025事業
先進的窓リノベ2025事業は、高断熱な窓への交換、複層タイプへの変更などを対象に、リフォームにかかった費用の一部を補助する制度です。
補助額
補助金の最大額は200万円/戸に設定されています。
また、工事内容によって1箇所ごとの補助上限が設けられているため注意しましょう。
工事内容 | 補助上限額/箇所 | |
ガラス交換 | 55,000円 | |
内窓設置 | 106,000円 | |
外窓交換 | カバー工法 | 220,000円 |
はつり工法 | 183,000円 | |
ドア交換 | カバー工法 | 220,000円 |
はつり工法 | 183,000円 |
対象工事
先進的窓リノベ2025事業では、窓ガラスの交換や内窓・外窓の設置だけでなく、ドア交換も対象となります。
工事内容 | 工事詳細 | |
---|---|---|
ガラス交換 | 既存サッシを活用しつつ複層ガラスなどに交換 | |
内窓設置 | 新しい内窓を設置、または交換 | |
外窓交換 | カバー工法 | 既存窓のガラスを撤去し、既存の窓枠の上から新たな窓枠を被せてガラスを交換 |
はつり工法 | 既存窓のガラスと窓枠を外し、新たな窓枠を取り付けてガラスを交換 | |
ドア交換 | カバー工法 | 既存のドアを撤去し、既存枠の上から新しい枠を設置してドアを交換 |
はつり工法 | 既存のドアを枠ごと撤去して新たな枠を取り付けてドアを交換 |
申請条件
下記の条件に該当しない場合、申請対象とならないため注意しましょう。
- 窓リノベ事業者の登録業者によって施工・申請が行われる
- リフォーム工事をする住宅の所有者等である
- 補助金額の合計が5万円以上である
申請期間
申請期間は、2025年3月31日〜12月31日です。
子育てグリーン住宅支援事業と同様に、予算上限に達した段階で受付終了となります。
どんな人におすすめか
断熱リフォームの中でも先進的窓リノベ2025事業がおすすめの人は、次の通りです。
- 既存住宅の窓を高断熱化したい
- 玄関ドアの断熱改修も窓工事と同時に行い、まとめて補助を活用したい
- 補助額の合計が5万円以上になる窓・ドアのリフォームプランを組める
- 子育てグリーン住宅支援事業と併用しつつ、制度の使い分けをしたい
先進的窓リノベ2025事業について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
>先進的窓リノベ2025事業はいつから?対象工事や補助額を分かりやすく解説
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」(断熱リノベ)は、高性能な断熱材や窓などを採用し、既存住宅のトータル断熱リフォーム、あるいは居間の断熱リフォームを行なった場合に、その費用の一部を補助する制度です。
補助額
既存住宅における断熱リフォーム支援事業の補助額は、戸建住宅と集合住宅に分けて設定されています。
戸建住宅 |
①高性能建材を用いた改修:120万円/戸 ②家庭用蓄電システム:20万円 ③家庭用蓄熱設備:20万円 ④熱交換型換気設備等:5万円 ⑤EV充電設備:5万円 |
集合住宅 |
①高性能建材を用いた改修:15万円/戸(玄関ドアも同時改修で20万円/戸) ②熱交換型換気設備等:5万円 ③共用部のLED照明(集合住宅全体に限る):8,000円/箇所 |
断熱リフォームと同時に、設備家庭用蓄電システムや家庭用蓄熱設備、熱交換型換気設備などを導入する場合には、導入費も補助対象となります。
しかし、設備の工事費用は対象とはならないため注意しましょう。
対象工事
既存住宅における断熱リフォーム支援事業の対象となる工事は、次の通りです。
工事の種類 | トータル断熱 | 居間だけ断熱 |
対象工事 | 高性能建材を用いた断熱リフォーム | 日常生活の中心となる「居間」を中心に行う、高性能建材を用いた断熱リフォーム |
対象工事となるには、高性能な断熱材・窓・ガラスを用いて断熱リフォームを行う必要があります。
対象となる製品は、補助対象製品一覧(令和7年)に掲載されているので、事前に確認してからリフォームを行いましょう。
また、登録日/交付決定通知日より前に契約した工事や、着工したリフォームに関しては、補助対象外となるため注意が必要です。
申請条件
申請するには、次の条件を必ず満たしましょう。
- 個人の所有者、個人の所有予定者、賃貸住宅の所有者に該当する
- 常時居住する専用住宅である
- 店舗・事務所との併用住宅ではない
- 交付申請をしてから所有する場合は、完了時に登記事項証明書の写しを提出する
申請期間
申請期間は、2025年9月2日~12月12日です。
現在の公募が終了次第、再度募集が行われることもありますが、申請を検討されている方はお早めに手続きを進めましょう。
どんな人におすすめか
断熱リフォームの中でも既存住宅における断熱リフォーム支援事業がおすすめの人は、次の通りです。
- 戸建てで家全体の断熱リフォーム(トータル断熱)を検討している
- マンションにお住まいで、まずは居間の窓から集中的に断熱性を改善したい
- 断熱材・高性能窓・ガラスなどの登録製品を使ったリフォームを計画している
既存住宅における断熱リフォーム支援事業については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>既存住宅の断熱リフォーム支援事業の対象工事と補助金額|2025年度の公募スケジュールも
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業では、良質な住宅ストックの形成、子育てしやすい住環境の整備を目的に、既存住宅の長寿命化・省エネ化リフォーム、子育て世帯向けのリフォームを対象として費用の一部を補助します。
対象工事はさまざまですが、住宅の性能向上工事として断熱リフォームも対象となります。
補助額
長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助額は次の通りです。
補助上限 |
・評価基準型:80万円 ・認定長期優良住宅型:160万円 ※どちらも条件を満たすことで+50万円の場合あり |
補助割合 | ・対象工事費の1/3以内 |
三世代同居対応改修工事を実施する・若者/子育て世帯が改修工事を実施する・既存住宅を購入し改修工事を実施するのいずれかに該当する場合、標準の補助額に50万円が加算されます。
対象工事
長期優良住宅化リフォーム推進事業で対象となる工事は次の通りです。
対象工事 |
・住宅の性能向上工事 ・三世代同居対応改修工事 ・子育て世帯向け改修工事 ・防災性、レジリエンス性の向上改修工事 |
断熱リフォームの場合、上記の中でも住宅の性能向上工事に該当し、窓の交換や内窓の設置、高効率給湯器への交換などが対象工事となります。
申請条件
長期優良住宅化リフォーム推進事業では、床面積や住宅性能などに関し、細かな条件が定められています。
- 少なくとも1の階の床面積(階段部分を除く)が40㎡以上、なおかつ延べ床面積が55㎡以上
- リフォーム前後ともに延べ面積の過半が住宅
- リフォーム後の住宅が住宅性能に関する評価基準に適合する
- リフォーム工事着手前にインスペクション(現況検査)を実施する
補助額が多くなる認定長期優良住宅型の場合、住宅性能の評価基準が難しくなるため注意が必要です。
申請期間
長期優良住宅化リフォーム推進事業の申請期間は、以下の通りⅠ期とⅡ期に分けられています。
【Ⅰ期】
<認定長期優良住宅型>
戸建住宅 2025年5月30日~9月30日
共同住宅 2025年6月13日~9月30日
<評価基準型>
戸建住宅 2025年6月13日~9月30日
共同住宅 2025年6月27日〜9月30日
【Ⅱ期】
Ⅰ期終了後~2025年12月22日まで
最終的な締切は12月22日とされており12月末日ではありません。
他の補助金と同様に12月末日と勘違いしてしまうケースも考えられるので、申請が遅れないように注意してください。
申請状況によっては、設定期間より早めに募集が打ち切られる場合があるため、申請する場合はできる限り早く準備を進めましょう。
どんな人におすすめか
断熱リフォームの中でも長期優良住宅化リフォーム推進事業がおすすめの人は、次の通りです。
- 断熱改修と同時に耐震・劣化対策・バリアフリーなど、住宅の性能向上をまとめて実施したい
- 長期優良住宅認定水準の住宅に住みたい
- 断熱と耐震を同時に強化し、光熱費削減と家のレジリエンス向上を両立させたい
- 子育て世帯向けの安全対策リフォームを断熱工事と一緒に進めたい
長期優良住宅化リフォーム推進事業について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
>長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金額や対象工事は?2025年版の条件について解説
断熱リフォームで補助金を申請する際の注意点

断熱リフォームで補助金を申請する場合、次の4つのポイントに注意しましょう。
交付決定前の着工は原則不可
補助金申請では、交付決定通知が届く前に工事を始めてしまうと、対象工事に該当していても補助金を受け取れません。
申請をお急ぎの場合も事前に申請手続きを行い、承認を経てから着工しましょう。
予算に達し次第早期終了の場合がある
断熱リフォームの補助金は基本的に先着順です。
そのため、受付期間内であっても、予算の上限に達した段階で早期打ち切りとなるケースが少なくありません。
速やかに準備を進めるだけでなく、各補助金制度の公式サイトで最新の予算状況を確認し、申請のタイミングを逃さないようにしましょう。
登録事業者による施工が必須か確認する
ほとんどの補助金事業では、各制度の登録事業者による施工が必須条件とされています。
事業者登録がされていない工務店やリフォーム業者が施工した場合、工事内容が補助対象であっても、補助金を受け取れないため注意しましょう。
登録事業者リストは各補助金制度などで確認できるため、契約前に必ず確認することをおすすめします。
施工業者が補助金申請に強いか確認する
補助金申請では多くの書類を作成・用意する必要があり、不備や申請漏れが発生することもゼロではありません。
そのため、ミスなく補助金を申請するには、補助金申請について知見・経験の豊富な業者に依頼しましょう
補助金申請実績が豊富な工務店・リフォーム業者であれば、これまでの支援実績も多く、交付までの手続きがスムーズに進と考えられます。
補助金申請や資金計画など、お金に関することもまとめて相談できる業者であれば安心です。
まとめ

窓や外壁、屋根などの断熱リフォームを行うと、総額が高くなりがちです。
しかし、子育てグリーン住宅支援事業や先進的窓リノベ2025事業、長期優良住宅化リフォーム推進事業などの補助金を申請することで、リフォーム資金の一部を補助してもらうことができます。
申請手続きは工務店やリフォーム業者が代行するケースが多いため、補助金申請に強い会社に施工を依頼し、改修工事から補助金申請までまとめてサポートしてもらいましょう。
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