予算1000万円で一戸建てのリノベーションは可能?主な工事内容や注意点までわかりやすく解説
「古くなった家のリビングやキッチン、水回りまでまとめて改修したい」「中古の一戸建てを購入してリノベーションしたい」という場合、気になるのが費用面です。
限られた予算の中で、どのような工事ができるのか把握しておく必要があります。
そこで本記事では、「予算1000万円で一戸建てをリノベーションしたい」とお悩みの方に向け、次のポイントに沿って解説します。
・耐震リフォームや外壁・屋根リフォームなどは、予算1,000万円ではできる範囲が限られます。
・築年数によって、1,000万円で対応できる工事範囲が異なるため注意が必要です。
Contents
予算1,000万円で一戸建てのリノベーションは可能か
予算1,000万円で一戸建てをリノベーションしたい場合、内装リフォームや水回りの一新、間取り変更などを行えます。
1,000万円で行える具体的なリノベーション内容は、以下の通りです。
工事内容 | 概要 |
内装フルリフォーム | 壁・床・天井の張り替えや、水回り設備の一新 |
水回りリフォーム | キッチン・浴室・トイレ・洗面所の一新 |
間取り変更リフォーム | 壁の撤去や新設、和室からの洋室化、収納の増設など |
断熱リフォーム | 断熱材や配管の刷新(規模や素材によっては予算超過の可能性あり) |
部分的な耐震リフォーム | 部分的な耐震補強や基礎の補強は可能 |
部分的な外壁・屋根リフォーム | 一部外装の補修・塗装は可能 |
部分的な外構・エクステリアリフォーム | 玄関アプローチや駐車場などの部分的な外構工事は可能 |
外壁や屋根などの外装工事を行いたい場合、部分的な改修であればできる場合もありますが、内装・外装どちらも含めたフルリノベーションは予算オーバーです。
また、築年数によって工事内容が異なる点に注意しましょう。
築年数が浅い家と築年数が古い家では、改修するべき箇所の優先順位が変わってきます。
築年数が40年、50年以上ある古い家の場合、劣化の進み具合によっては基本性能の回復が最優先となるため、予算が1,000万円だと工事内容が限られるケースが少なくありません。
【築年数別】予算1,000万円の一戸建てリノベーションの内容
予算1,000万円のリノベーションは、築年数によって工事範囲が異なります。
築20年・30年・40年以上の場合に、工事内容がどう変わるか確認していきましょう。
築20年の一戸建ての場合
築20年程度の一戸建てでは、多くの場合構造部分の大規模補修は必要ありません。
内装や水回りの刷新、間取り変更リフォームなど、より暮らしやすくするためのリノベーションに予算を充てやすいと考えられます。
予算が1,000万円の場合、以下のような工事が可能です。
- 水回り設備の一新
- リビングやダイニングの内装リフォーム
- 和室を洋室化、リビング拡張などの間取り変更
- 窓交換や内窓設置などの断熱工事
築20年の住宅リフォーム・リノベーションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
>築20年の中古住宅リフォームで何年住める?マンション・戸建てそれぞれ解説
築30年の一戸建ての場合
築30年を超えた一戸建てでは、家の利便性を上げるだけでなく、安全性や耐久性を上げる工事が必要です。
築20年ほどの家とは異なり、基礎の補強や耐震補強、外壁の張り替えなども候補となります。
予算が1,000万円の場合、以下のようなリノベーションが可能です。
- 外壁・屋根の張り替えや補修
- 耐震補強・基礎補強
- 水回り設備の交換(それまで未交換の場合)
- 使用頻度の高い空間の内装リフォーム
外観・内装のフルリノベーションは難しい場合が多いため、工事が必要な箇所を洗い出し、優先順位をつける必要があります。
築30年の家をリフォーム・リノベーションするケースについては、こちらの記事もご確認ください。
>築30年の中古住宅をリフォームして何年住めるか?木造戸建て・マンションどっちが長く住める?
築40年・50年の一戸建ての場合
築40年、50年以上の住宅では、老朽化が進んでいるため、基本性能を回復させるための工事が必要です。
予算1,000万円の場合、次のようなリフォームが可能と考えられます。
- シロアリ被害がある場合、被害箇所の柱や土台の交換
- 断熱材の追加やサッシ交換による断熱性向上
- リビング・ダイニング・玄関・廊下など主要な内装のリフォーム
その他にも構造補強や耐震工事を行いたいところですが、予算が1,000万円では全面的な工事は困難です。
また、劣化具合によってはスケルトンリフォームの方が適していることも少なくありません。
しかし、その場合も1,000万円以上かかると予想されます。
築40年、50年の家のリノベーションについては、こちらの記事も参考になさってください。
>築40年の家は何年住める?リフォーム・建て替えどちらがおすすめか比較解説
>築50年の戸建てはリフォームか建て替えか?費用比較や何年住めるか解説
予算1,000万円で一戸建てのリノベーションを行う際の注意点
予算1,000万円で一戸建てのリノベーションを行う場合、次の6つの注意点を押さえておきましょう。
優先順位を明確にする
予算1,000万円で戸建てをリノベーションしたい場合、予算オーバーを防ぐために工事範囲の優先順位を明確にしましょう。
壁紙や床の張り替え、水回りの一新などの内装のリノベーションであれば、1,000万円以内に収まります。
しかし、外壁や屋根の工事まで行うと1,000万円では収まりません。
内装・外装どちらもリノベーションしたいとご希望の場合は、とくに改修が必要な箇所はどこか洗い出しておく必要があります。
基礎や構造の状態を確認する
戸建てのリノベーションは、物件の築年数が古いと基礎や土台が傷んでおり、予想外の追加工事で費用が高くなる場合があります。
予算1,000万円以内で何ができるのか判断するためにも、まずは専門家へ住宅診断を依頼し、基礎や構造の状態を確認しておきましょう。
設備や建材のグレードを適切に選ぶ
1,000万円で戸建てのリノベーションを行う場合、導入する設備や使用する建材のグレードを適切に判断しましょう。
リノベーションするとなると、「せっかくだからグレードの高い設備にしたい」「天井や床に無垢材を使いたい」と思う方も少なくありません。
しかし、すべてのグレードを上げて高級仕様にしてしまうと、予算の1,000万円を超えてしまいます。
過ごす時間が長いリビングやキッチンなどにコストを割き、その他の部屋についてはコストを抑えるなど、メリハリをつけて予算内に収めましょう。
補助金や助成金を活用する
国や自治体の補助金を積極的に活用することで、実質的なコストをできる限り減らしましょう。
2025年度において、リノベーションやリフォームで申請できる補助金は以下の通りです。
制度名 | 対象工事 | 補助額(上限) |
先進的窓リノベ2025事業 | 窓・ドアの断熱改修 | 最大200万円/戸 |
子育てグリーン住宅支援事業 | 断熱・エコ住宅設備などの省エネ改修、バリアフリー工事、子育て対応工事など | 最大60万円/戸 |
給湯省エネ2025事業 | エコキュートなどの高効率給湯器の設置 | 最大20万円/戸 |
各自治体のリフォーム助成金 | 各自治体によって異なる(耐震改修やバリアフリー工事など) | 各自治体によって異なる |
補助金には申請条件や申請時期があるため、早めに情報収集し、利用できるものがないか確認することをおすすめします。
各補助金の対象工事やスケジュール、補助額などについては、こちらの記事もご確認ください。
>先進的窓リノベ2025事業はいつから?対象工事や補助額を分かりやすく解説
>子育てグリーン支援事業のリフォーム補助金額は?条件や申請方法を解説
>既存住宅の断熱リフォーム支援事業の対象工事と補助金額|2025年度の公募スケジュールも
物件選び・計画段階で専門家の意見を取り入れる
戸建てのリノベーションを成功させるには、物件選びや設計段階から専門家の意見を取り入れましょう。
リノベーションの規模によっては、構造上・法律上の制約を受ける場合も少なくありません。
早い段階で専門家の意見を聞くことで、希望している内容が実現できるか判断でき、具体的なリノベーションプランを練りやすくなります。
将来のライフプランを考慮して計画する
リノベーションでは、将来のライフプランを考慮して計画することで、より長く快適に暮らせる家が手に入ります。
バリアフリー設計にする、二世帯住宅に変更するなど、今後どのような暮らしになるかを考慮してリノベーションを行いましょう。
また、将来売却・賃貸に出すことも視野に入れている場合、汎用性の高い設備や間取りにしておくことで、資産価値をできる限り高く保つことをおすすめします。
予算1,000万円以内の一戸建てリノベーション施工事例
ここからは、ライズクリエーションが実際に手がけた、1,000万円以内の戸建てリノベーションの事例を紹介します。
一戸建てリノベーションの施工事例①180万円

Before

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After

After
築40年の戸建ての水回り(浴室・トイレ)をリノベーションした事例です。
昔ながらのタイル工法だった浴室からシステムバスへと交換することで、外観だけでなく機能性・断熱性ともに改善されました。
トイレも一新し、床は大理石風のクロスに張り替えることで、高級感を演出しています。
工期 | 1ヶ月 |
---|---|
築年数 | 40年 |
広さ | 107㎡ |
費用 | 180万円 |
施工エリア | つくば市 |
物件種別 | 戸建て |
施工箇所 | 浴室・トイレ・内装 |
施工事例の詳細はこちらからご確認ください。
>茨城県つくば市浴室・トイレ・内装リフォーム|費用と施工例を公開
一戸建てリノベーション事例②600万円

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築30年の戸建てのキッチンをはじめ、リビングやダイニングホールなどをまとめてリノベーションした事例です。
おしゃれな海外メーカーのキッチンに交換することにより、古い印象が一新されて洗練された空間となりました。
複数の箇所を部分的にリノベーションすることで、費用は600万円に収まっています。
工期 | 2ヶ月 |
---|---|
築年数 | 30年 |
費用 | 600万円 |
施工エリア | つくば市 |
物件種別 | 戸建て |
施工箇所 | キッチン・リビング・ダイニングホール・階段・2Fホール |
施工事例の詳細はこちらからご確認ください。
>茨城県つくば市キッチンリフォーム|おしゃれな海外メーカー事例
一戸建てリノベーション事例③650万円

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After

After
ご両親との同居をきっかけに、築30年ほどの戸建てを約650万円でリノベーションした事例です。
広々としたLDKと寝室には、シーンにあわせて開閉できるパーティションを設置し、空間を柔軟に変えられるよう工夫を施しました。
フルリノベーションでないことから、外壁の改修も行いながら1,000万円以内に収まっています。
工期 | 2ヶ月 |
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築年数 | 26~30年 |
広さ | 44.62㎡ |
費用 | 約650万円 |
施工エリア | つくば市 |
物件種別 | 戸建て |
施工箇所 | LDK・主寝室・WIC |
施工事例の詳細はこちらからご確認ください。
>茨城県つくば市LDK・寝室リフォーム|可動式間仕切り壁の費用
予算1000万円でも一戸建てリノベーションは可能
予算1,000万円で一戸建てをリノベーションする場合、内装のフルリフォームであれば対応できる一方で、外壁や屋根の改修も行う場合は予算オーバーとなりがちです。
また、築年数や家の状態によって改修すべき箇所が異なるため、理想を叶えるには1,000万円では足りない場合もあります。
費用面のニーズ、理想の住まいのどちらも叶えていきたい場合は、リノベーションやリフォームで多くの実績を持つ会社に依頼してみましょう。
予算1000万円で一戸建てをリノベーションするなら茨城のライズクリエーションへ
私たちライズクリエーションは、茨城県でリフォーム・新築・不動産をカバーする総合住宅会社です。
予算1,000万円以内でリノベーションをしたいとお悩みの場合も、お気軽にご相談ください。
資金計画や仮住まいのことまで、理想の家づくりをワンストップ体制でサポートいたします。