窓リノベーションの種類と費用相場を解説|マンションの注意点や補助金情報も
住まいの快適性やデザインを改善するためには、窓を対象にしたリノベーションがおすすめです。
この記事では、窓をリノベーションする場合にどういった選択肢があり、メリットがあるのか、さらに種類や費用の相場といった話題を解説しています。
戸建て住宅に限らずマンションでも窓のリノベーションは可能ですが、制限を受ける場合もありますので、マンションにお住まいの方に向けた注意点も紹介します。
また、窓のリノベーションは補助金を受け取れることもあります。
安価に快適な住環境を手に入れられますので、本記事で紹介している情報をぜひ活用してください。
- 窓のリノベーションで室内の温度差を軽減し、優れた住環境の住まいを実現できます。ほかにも、防音・防犯・デザイン性の向上など、様々なメリットがあります。
- ガラスの交換、サッシ(窓枠)ごと交換など、様々な工法がありますので、目的に合った窓リノベーションを選ぶことが重要です
- マンションでの窓リノベーションや補助金の活用など、事前に知っておきたい知識もご紹介します。
Contents
窓をリノベーションするメリット
はじめに、窓をリノベーションする場合に得られるメリットを紹介します。
住環境の改善やデザイン性の向上など、以下の6つのメリットが窓のリノベーションを勧める理由です。
- 温度差が少なくなり快適な生活
- 断熱性アップで光熱費節約
- 窓の結露防止
- 防音性能アップ
- 防犯性や利便性向上
- デザイン性の向上
温度差が少なくなり快適な生活
窓ガラスやサッシは、種類によって熱を遮断する断熱性に違いがあります。
断熱性の低い住まいでは寒さ・暑さが体の負担になる一方で、窓をリノベーションした断熱性の高い住まいでは熱中症や体の冷えを避けられる快適な暮らしを実現できます。
家の内外での熱の出入りを確認してみると、冬は約7割が、夏は約6割が窓・ドアなどの開口部から行われていて、窓やドアの断熱性を高める大切さが分かります。
具体的には、単板ガラスをペアガラスにする、既設の窓に内窓を追加する二重窓にする、といったリノベーションをすることで、部屋ごと時間ごとの温度差が少ない住環境になるでしょう。
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断熱性アップで光熱費節約
窓のリノベーションで断熱性を高めると、光熱費が節約できるメリットもあります。
リクシルの試算では、アルミ枠製の窓から樹脂サッシ・高性能ガラスの窓に更新することで、年間の冷暖房費用を19%、約7,000円節約できるとしています。
当然、次の年以降も光熱費の節約効果は続きますので、差額はさらに大きくなるでしょう。
また、温度差のない住環境になることで体調を崩す場合も少なくなり、病院にかかる費用を抑えられる効果も期待できます。
参考:LIXIL・近畿大学「住宅内温熱環境と居住者の健康に関する研究」
温熱環境と健康に関する研究も行われていて、改修前後で30年間で25万円分も医療費が削減できる試算も発表されています。
窓の結露防止
窓やサッシのリノベーションは、結露の発生を防止する効果も発揮します。
外気との温度差によって発生する結露は、アルミ枠から樹脂枠へ、単板ガラスから複層ガラスへ変更し内外の温度差を減らすことで解消できます。
窓まわりの結露水を拭き取る手間や、床材の腐食といった悩みから開放されるでしょう。
防音性能アップ
窓は壁と比べて薄いことから、外からの騒音の大部分は窓から侵入します。
ここで単板ガラスから複層ガラスにしたり、窓を追加する内窓を導入したりすれば、外を走る車の騒音などを軽減できるでしょう。
防犯性や利便性向上
窓まわりのリノベーションで、防犯性や利便性の向上も期待できます。
たとえば、割れにくい防犯ガラスへの交換やシャッターの取り付けで空き巣が侵入する確率を減らせますし、浴室の窓にルーバーを設置すればシルエットが映る心配もなくなります。
また、戸車が擦り減ったサッシの交換などで窓の開閉がスムーズになり、生活する上でのストレスを減らせます。
デザイン性の向上
内装をリノベーションする場合は窓も合わせて変更しなければ、壁紙などが綺麗になる分、窓まわりの古さが目立ってしまいます。
窓を合わせてリノベーションすることで、優れたデザインの内装に変わります。
既存の窓から窓枠の色を変更するなどして、アクセントをつけてもおしゃれです。
窓のリノベーションには、このような複数のメリットがあります。
より詳しくメリットを知りたい方や、具体的な工事内容などについて確認したい方は、資料の請求やご来場の予約から、お気軽にお問い合わせください。
窓リノベーションの種類と費用相場
実際に窓のリノベーションを検討し始めると、複数の選択肢があることが分かります。
そこで代表的な窓リノベーション、5つの種類について解説します。
- ガラス交換
- サッシ交換
- 内窓(二重窓)設置
- 雨戸/シャッター設置
- 窓の新設やサイズ変更
予算や現在のご自宅の状態、目的によって最適なリノベーションは変わりますので、迷ったときは窓やリノベーションの専門家に相談しましょう。
ガラス交換
ガラス交換は窓枠を変更せずに、ガラスだけを交換する方法です。
たとえば、単板ガラスを複層ガラスに交換して断熱性を高めたり、防犯ガラスに交換して防犯性能を高めたりといった工事が該当します。
費用の目安やメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 単板ガラスから複層(ペア)ガラスへの交換:2万円~
- 通常のガラスから防犯ガラスへの交換:3万円~
- メリット:他の方法と比べて施工費用が安価
- メリット:費用や工期を抑えつつ断熱性・遮音性が上がる
- デメリット:ガラスの性能が上がってもサッシ(枠)部分の性能が悪いと効果を実感できないことも
サッシ交換
サッシの交換は、ガラス交換に加えてガラスを支える窓枠部分も合わせて交換する方法です。
既存の窓枠に被せるように取り付けるカバー工法(上図)のほか、既存の窓枠を撤去して新設する”はつり工法”(下図)の2種類があります。
- 腰高窓の交換(カバー工法):10万円~
- 掃き出し窓の交換(カバー工法):20万円~
- 腰高窓の交換(はつり工法):15万円~
- 掃き出し窓の交換(はつり工法):25万円~
- メリット:ガラスと枠を交換することで、窓の性能を大幅に改善できる
- メリット:窓枠からの隙間風にも効果的
- デメリット:ガラス交換よりも費用は高くなりがち
- デメリット:カバー工法の場合、ガラス面がわずかに小さくなる
- デメリット:はつり工法の場合、1日で作業が終わらない
内窓(二重窓)設置
内窓(二重窓)の設置は、既存の窓・ガラスはそのままに、既存の窓の内側に新しい窓を設ける方法です。
- 腰高窓の追加:5万円~
- 掃き出し窓の追加:10万円~
- メリット:比較的安価に施工できる
- メリット:半日など短時間で工事が完了する
- デメリット:窓の開閉や掃除が大変になる
- デメリット:カーテンやロールスクリーンと干渉する場合がある
雨戸/シャッター設置
雨戸/シャッター設置は、窓の外側に雨戸やシャッターを新設する方法です。
- 雨戸の追加設置:5万円~
- シャッターの追加設置:10万円~
- メリット:就寝時の防犯性を高められる
- メリット:夜間の防音性や断熱性を高められる
- デメリット:外観デザインに影響を与える
- デメリット:開閉時に音が響くことがある
窓の新設やサイズ変更
窓の新設・サイズ変更は、壁の部分に新しく窓を設けたり、既存の窓を撤去した上でサイズを大きく(小さく)する方法です。
- 窓の新設費用:20万円~
- 窓のサイズ変更費用:20万円~
- メリット:新しい開口部ができて採光・通風に効果的
- デメリット:断熱・気密性能が低下する可能性がある
- デメリット:筋交いや耐震壁のある場所には窓を新設できない
なお、紹介した費用の相場は一例です。
実際は施工会社やご自宅の状態、窓のサイズや仕様によって変わりますので、詳しくは検討中のリフォーム・リノベーション会社に確認しましょう。
マンションではどんな窓リノベーションが可能?
現在マンションにお住まいの方は、窓のリノベーションを依頼する前に確認すべきことがあります。
マンションの窓は共用部分として取り扱われるケースがあり、リノベーションの工事内容が限られる可能性があります。
具体的には、以下のように制限がかかることがあります。
- サッシ(窓枠)の交換:できない場合が多い
- 窓の新設・サイズ交換:できない場合が多い
- ガラスの交換:できる場合が多い
- 内窓の設置:できる場合が多い
つまり、窓を取り付けているコンクリート部分に変更を加えるかどうかが、ひとつの目安といえるでしょう。
なお、ガラスを交換する場合、網入りガラスにすることなど仕様が義務付けられていることもあります。
どんなリノベーションをする場合でも、管理組合への事前確認は欠かせません。
先進的窓リノベ事業でお得に窓リノベーション
窓のリノベーションは、国や自治体から交付される補助金を利用できる場合があります。
特に補助金の額が大きい事業としては、先進的窓リノベ事業が挙げられます。
交換する窓の大きさや種類によって補助金額は異なりますが、合算して最大200万円の補助金を利用しながらリノベーションできる場合もありますので、窓の更新を検討している方はぜひ利用しましょう。
▶︎ライズクリエーションで補助金を利用して「窓リノベーション」
また、窓のほか、キッチンやお風呂など、他の箇所と同時にリフォームする場合は、子育てエコホーム支援事業の活用もおすすめです。
▶︎ライズクリエーションで補助金を利用して「まとめてリノベーション」
まとめ
▶︎断熱性能・デザイン性を向上させた戸建てリノベーション(茨城県つくば市)
住まいの快適性を左右する、窓を対象としたリノベーションについて、種類や費用の相場などについて解説しました。
窓は熱の通り道となりやすく、アルミサッシや単板ガラスなどの仕様のままでは、温熱環境や結露といった悩みを抱えてしまう恐れがあります。
冬暖かく夏涼しい家づくりを行えますので「窓から冷気が下りてくる」「熱気を感じる」といった悩みを抱えている方は、窓を対象としたリノベーションを検討してみましょう。
ライズクリエーションでは、さまざまなリフォーム・リノベーションプランをご提案いたします。また、資金計画のご相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
茨城で窓のリノベーションをお考えの方は、専門店のライズクリエーションにご相談ください。豊富な実績から得たノウハウを活かし、お客様の状況に応じた最適なリフォーム・リノベーションプランをご提案いたします。